全米オープンテニス（アメリカ／ニューヨーク）は大会３日目の９月２日（現地時間）、女子シングルス２回戦が行なわれ、第４シードの大坂なおみはアーサー・アッシュ・スタジアムのナイトセッション第１試合に登場。カミラ・ジョルジ（イタリア）に６－１、６－２のストレートで勝利し、３回戦にコマを進めた。

　28歳のジョルジは女子ツアー屈指のハードヒッターとして知られる。現在の世界ランキングは９位の大坂より低い74位だが、これは昨シーズン、ケガによりブランクがあったためで、２年前には自己最高26位の位置にいた実力者だ。

　一方の大坂は、先週の大会で痛めた左足太ももが、２日前の土居美咲とのフルセットマッチでさらに悪化し、この日はテーピングを巻いて登場。試合直前のインタビューでは「身体はやってみないとわからない」と語っていたが、いざ試合が始まると、ケガの影響はほとんど感じさせず、攻守に躍動的なフットワークを見せた。

　互いにたたけるボールは積極的に前に入ってたたき、ウイナーを奪い合う展開。ただし、ショットの精度という点で大坂が上回っていた。もともとジョルジはサービスが不安定な選手だが、この日は特に不調。第１セット第２ゲーム、大坂はジョルジの２本のダブルフォールトに乗じてブレークすると、第４ゲームでもダブルフォールト絡みでブレーク。そのまま６－１でセットを奪った。
  　第２セットに入っても流れは変わらない。第１ゲーム、またもダブルフォールトに苦しむジョルジのサービスをブレークすると、そのリードを保って大坂が優位に試合を進める。第７ゲームでもブレークした大坂は、自らのサービスは確実にキープを続け、第２セットも６－２で連取。１時間９分で強打者対決にケリをつけた。

　これで５年連続で３回戦に進んだ大坂。次の相手は、２回戦で第31シードのアナスタシア・セバストワ（ラトビア）を破ってきたマルタ・コスチュク（ウクライナ）だ。世界ランク137位の18歳で、18年に全豪で３回戦に進んだことがあり、グランドスラム出場はこれが２回目。大坂とは初対戦になる。試合は現地９月４日に行なわれる予定だ。

構成●スマッシュ編集部

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