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海外テニス

大坂なおみの全米OPでのマスクを全て振り返る。黒人差別に抗議するために示した7つの事件とは?

スマッシュ編集部

2020.09.13

決勝戦では12歳で警官に射殺されたタミア・ライスくんの名前のマスクをして登場した大坂なおみ。(C)Getty Images

決勝戦では12歳で警官に射殺されたタミア・ライスくんの名前のマスクをして登場した大坂なおみ。(C)Getty Images

 全米オープンテニスの表彰式で、「私のマスクを見て話し合いがおきてくれれば」と語った大坂なおみ。彼女は黒人差別への抗議のために、毎試合違う被害者の名前がかかれたマスクを着用して試合に登場していた。

 第1試合が終わった時には、「7枚準備しています。もし私が決勝まで行けば全部を見せることができる」と語っており、それを自身のモチベーションにして決勝進出したことで、見事7枚すべてを見せることになった。彼女が訴えた7名の事件とは、どんなものだったのか。

1回戦「BreonnaTaylor(ブリオナ・テイラー)」
今年3月にケンタッキー州の救命士のテイラーさん宅に、薬物捜査のために警官が夜中に強制的に入り、一緒にいたボーイフレンドが侵入者と思い発砲。その後に警官たちが放った弾がテイラーさんに8発当たり亡くなった。

2回戦「ElijahMcClain(イライジャ・マクレイン)」
昨年8月に23歳の青年は、何者かの通報により警官に地面に押し付けられ、現場に到着した救急隊に強力な鎮静剤を注射され、数日後に死亡。

3回戦「AhmaudArbery(アマード・アーベリー)」
今年2月、ジョギングしているところを、元警官の白人男性とその子どもの2人に追われた後に射殺された。

4回戦「TrayvonMartin(トレイボン・マーティン)」
2012年フロリダ州で、丸腰だったにもかかわらず、自警団のボランティアに殺された。17歳だった。
 
準々決勝「GeorgeFloyd(ジョージ・フロイド)」
今年の5月にミネソタ州で、警官に拘束された際に首を押さえつけられて亡くなった。

準決勝「PhilandoCastile(フィランド・カスティール)」
2016年にミネソタ州で、自動車のライトが壊れているとの理由で警官に止められた際に、撃たれ後に死亡した。

決勝「TamirRice(タミア・ライス)」
2014年オハイオ州で、模造銃を持っていた12歳の少年に対し、現場に到着した警官が即座に発砲。翌日に亡くなった。

 以上が大坂が示した痛ましい事件だ。大坂が起こした勇気ある行動が、黒人差別について考えるきっかけになったことは間違いない。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】大坂が全米で実際に着用したマスク

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