海外テニス

錦織圭がヒジの痛みにより、楽天オープン、ユニクロエキジビション他の欠場を発表。「強くなって戻ってくる」

スマッシュ編集部

2019.09.21

8月のシンシナティ大会では右腕にサポーターをして戦っていた。写真:GettyImages

 世界ランキング8位の錦織圭(日清食品)が、「右ヒジの故障が100%の状態ではない」ことを理由に、9月30日から日本で開催される楽天オープン、上海マスターズ、ユニクロチャリティマッチの欠場を発表した。

 自らの公式アプリで錦織は、「全仏から悩まされていたヒジの痛みがあり、メディカルチームと様子を見ていた。経過は順調だが、100%の状態ではないことから、医師らは3~4週間はテニスをしないことが最善とのこと。僕はそのアドバイスを受け入れた」と報告。確実に回復へ向かわせるために大事を取ることを選択した。
 
 錦織はベスト8へ進出したウインブルドン後もヒジの痛みによる休養をとり、8月のカナダ・モントリオール大会から復帰するも、リシャール・ガスケに2回戦(1回戦免除)で敗退し、続くシンシナティマスターズでも同胞の西岡良仁に同じく2回戦で敗れた。

 十分な試合数ができずに臨んだ全米オープンでも、3回戦でアレックス・デミノーに敗れており、決して完璧な状態とは言えず、厳しい夏のシーズンを経て苦渋の決断と言えるだろう。
 ほとんど痛みはなくなっていると言いつつも、まだ炎症があり「1日3~4時間ボールを打っていては、完全には改善しない」ということで、ある程度の長い期間を休養にあてることを選択した錦織。「アジアンスイングは1年で一番お気に入りの時期。さらに努力し、強くなって戻ってくる」と最後は強い意志を発信した。

 この発表に伴い、「楽天・ジャパン・オープン・テニス・チャンピオンシップス2019」の公式ホームページでも錦織圭の欠場を発表した。
 さらに10月14日(月・祝)に予定されているロジャー・フェデラーら、ユニクロアンバサダーとのチャリティマッチ「UNIQLO LifeWear Day Tokyo」では、9月21日(土)10:00より予定されていたチケットの一般販売を、当面延期することを発表した。
 
 回復が順調であれば、10月21日から始まるウィーンのATP500、10月28日からのパリ・マスターズ出場の可能性がある。

構成●スマッシュ編集部