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海外テニス

「大変な仕事だったよ…」引退した元男子トッププロが女子大会でコートに帰還して話題に

スマッシュ編集部

2020.09.25

2017年に現役を引退した元世界12位のマチュー氏。(C)Getty Images

2017年に現役を引退した元世界12位のマチュー氏。(C)Getty Images

 女子テニスのストラスブール国際(フランス/ストラスブール)では、23日にシングルス2回戦を実施。第4シードのアリーナ・サバレンカ(ベラルーシ)が、アンナ・ブリンコワ(ロシア)を逆転フルセットで下してベスト8入りを決めたが、この試合は珍しい人物がボールパーソンを務めていたことでも話題となっている。

 それは、男子テニスの元トッププレーヤー、ポール=アンリ・マチュー(フランス)氏。テニスファンならば覚えている人も多いだろうが、彼は過去にシングルス世界ランク12位を記録。ツアー4勝を誇る実力者であったが2017年に現役を引退した。

 そんな彼が再びテニスコートに足を踏み入れたのは、例年ボールキッズを務めていた子どもたちを、新型コロナウイルス感染対策のために起用できなくなってしまったためだという。

「50周年を迎えたWTA(女子テニス協会)に敬意を表するには最高の方法だったよ」と地元メディアに明かしたマチュー氏。「大変な仕事だったよ。ベースライン側に立っていると太陽の光がもろに目に入ってくるんだ」とボールパーソンの仕事の厳しさを語った。
 さらに感染対策のため、ボールパーソンは3名しかコートに入れなかったようだが、「ネット前の若者が全部仕切ってくれてとても助かった」と、仲間の仕事ぶりを評価していた。

 現在38歳の彼だが、実は約30年前の1989~90年にも、同大会でボールキッズを務めていたという。その時は、将来のプロ選手を夢見る少年だったが、「今の方がプロの世界に入りたい(戻りたい)と思っているよ」と冗談めかした。

 マチュー氏は現役引退後もテニスと関わり続け、今はユーロスポーツ・フランスのコンサルタントとして活躍している。また、地元のテニスアカデミーのサポートも務めているそうだ。

構成●スマッシュ編集部

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