テニス四大大会の全仏オープン(フランス/パリ)は、大会4日目の30日に男子シングルス2回戦を実施。世界ランク35位の錦織圭は、同74位のステファノ・トラバグリア(イタリア)に4-6、6-2、6-7(7)、6-4、2-6のフルセットで敗退した。
今回が初対戦の2人。相手のトラバグリアは現在28歳で、昨年7月に初のトップ100入りを果たした遅咲きの選手だ。最もお気に入りの大会として全仏オープンを挙げるなど、クレーコートを得意としており、初戦では同じくクレー巧者のパブロ・アンドゥハル(スペイン)を下しての勝ち上がり。
一方の錦織は、初戦で第32シードのダニエル・エバンス(イギリス)を、1-6、6-1、7-6(3)、1-6、6-4と4時間近い死闘の末に下して、2回戦に進出した。
試合は本来、14番コートの第3試合に予定されていたが、他コートでのスケジュール変更により、第2試合に繰り上げて行なわれた。
錦織のサービスで始まった第1セット。始まったばかりでまだ制球が定まらない錦織が、第1ゲームで4本の凡ミスを重ねて早速のブレークダウン。第6ゲームでブレークを奪い返すも、直後のサービスゲームで粘る相手に再びリードを許し、そのまま第1セットを落とした。
第2セットでは、錦織が第4ゲームでブレークを先行。トラバグリアの強力なフォアハンドに対し、さらに鋭いショットで応じる錦織が、ラリーの主導権を握る場面が増え始める。第8ゲームでもブレークを奪いセットオールとした。
第3セットは、立ち上がりのサービスゲームをブレークされるも、第8ゲームで迎えたチャンスで、バックハンドのリターンエースを叩き込みブレークバック。そのままタイブレークに突入した。
互いにミニブレークを奪い合う展開で、カウントは7-8と相手のセットポイントに。すると次のポイントでは、ラリー中にネットインした相手ボールに、タイミングをズラされた錦織がこれを打ち損じ、不運な形でセットを落としてしまう。
後がない錦織だったが、第4セット第5ゲームでブレークに成功。直後のゲーム間でメディカルタイムアウトを要求し、右肩にマッサージを受けるシーンもあったが、第7ゲームでもブレークを奪う。続くサービング・フォー・ザ・セットは落としてしまうが、第10ゲームをしっかりキープしてセットカウント2-2となった。
そして迎えた最終セット。これまで5セットマッチ9連勝中の錦織は、今回も勝負強さを見せつけたいところだったが、相手の強烈なストロークの前に2ブレークダウン。第7ゲームで1本ブレークを返すも、続く自身のサービスゲームを取り切れず、3時間53分の死闘の末に敗れた。
悔しい敗戦となった錦織だが、まだ1年ぶりにツアー復帰したばかりという状況を考えれば、今大会での戦いぶりは十分に評価できるだろう。この試合でも、特にストロークの精度が増しており、得意とするバックハンドのダウン・ザ・ラインも要所で決まっていた。もちろん100%ではないだろうが、あくまで好調な相手に根負けした印象だ。
錦織はこの後、ATP500のサンクトペテルブルク・オープン(ロシア/サンクトペテルブルク)への出場を予定している。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】全仏オープンが開幕!出場する日本人選手を厳選ショットで特集!
今回が初対戦の2人。相手のトラバグリアは現在28歳で、昨年7月に初のトップ100入りを果たした遅咲きの選手だ。最もお気に入りの大会として全仏オープンを挙げるなど、クレーコートを得意としており、初戦では同じくクレー巧者のパブロ・アンドゥハル(スペイン)を下しての勝ち上がり。
一方の錦織は、初戦で第32シードのダニエル・エバンス(イギリス)を、1-6、6-1、7-6(3)、1-6、6-4と4時間近い死闘の末に下して、2回戦に進出した。
試合は本来、14番コートの第3試合に予定されていたが、他コートでのスケジュール変更により、第2試合に繰り上げて行なわれた。
錦織のサービスで始まった第1セット。始まったばかりでまだ制球が定まらない錦織が、第1ゲームで4本の凡ミスを重ねて早速のブレークダウン。第6ゲームでブレークを奪い返すも、直後のサービスゲームで粘る相手に再びリードを許し、そのまま第1セットを落とした。
第2セットでは、錦織が第4ゲームでブレークを先行。トラバグリアの強力なフォアハンドに対し、さらに鋭いショットで応じる錦織が、ラリーの主導権を握る場面が増え始める。第8ゲームでもブレークを奪いセットオールとした。
第3セットは、立ち上がりのサービスゲームをブレークされるも、第8ゲームで迎えたチャンスで、バックハンドのリターンエースを叩き込みブレークバック。そのままタイブレークに突入した。
互いにミニブレークを奪い合う展開で、カウントは7-8と相手のセットポイントに。すると次のポイントでは、ラリー中にネットインした相手ボールに、タイミングをズラされた錦織がこれを打ち損じ、不運な形でセットを落としてしまう。
後がない錦織だったが、第4セット第5ゲームでブレークに成功。直後のゲーム間でメディカルタイムアウトを要求し、右肩にマッサージを受けるシーンもあったが、第7ゲームでもブレークを奪う。続くサービング・フォー・ザ・セットは落としてしまうが、第10ゲームをしっかりキープしてセットカウント2-2となった。
そして迎えた最終セット。これまで5セットマッチ9連勝中の錦織は、今回も勝負強さを見せつけたいところだったが、相手の強烈なストロークの前に2ブレークダウン。第7ゲームで1本ブレークを返すも、続く自身のサービスゲームを取り切れず、3時間53分の死闘の末に敗れた。
悔しい敗戦となった錦織だが、まだ1年ぶりにツアー復帰したばかりという状況を考えれば、今大会での戦いぶりは十分に評価できるだろう。この試合でも、特にストロークの精度が増しており、得意とするバックハンドのダウン・ザ・ラインも要所で決まっていた。もちろん100%ではないだろうが、あくまで好調な相手に根負けした印象だ。
錦織はこの後、ATP500のサンクトペテルブルク・オープン(ロシア/サンクトペテルブルク)への出場を予定している。
構成●スマッシュ編集部
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