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海外テニス

世界1位のジョコビッチのすごさとは?今年の全豪OPで対戦した伊藤竜馬が解説「マシーンです」【男子テニス】

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2020.10.11

伊藤は全豪OPのセンターコートでジョコビッチと対戦した。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

伊藤は全豪OPのセンターコートでジョコビッチと対戦した。写真:山崎賢人(THE DIGEST写真部)

 伊藤竜馬は、今年の全豪オープンテニスの2回戦でノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する機会を得た。結果はストレートでの敗退となったが、ビッグ3と対戦できるチャンスはそうあるものではない(※当時ジョコビッチは2位)。そこで、伊藤に実際に体感したジョコビッチのすごさとは、どんなものなのかを聞いた。

 意外にも開口一番に出てきたショットはサービスだった。「サービスがすごく良かったです。コーチにゴラン・イバニセビッチが就いた影響があると思いますが、テンポが早かったです。このテンポが人と違っていて、サービスを打つ前まではゆっくりなんですが、モーションに入ったら突然来る感じです。これが取りづらくて、最初は全然タイミングが合いませんでした」

 ストロークにも王者のすごみが随所にあった。「ストロークはスピン系かと思ったら、意外にフラットで、当たりが厚いです。『ここを狙っている』というのが、わかるほどブレません。特に決め球で。チャンスボールを打つ時は、ちゃんとラインを狙っているというのが伝わってきます。そういう時に打たれたボールは、取れません」
 
「リターンでもラケット面に当たったら高い精度で深い場所に入れてきます。ファーストサービスのリターンの時でも、ベースライン上とか、構えるポジションが前で、自分が取れる範囲が正確にわかっている感じがありました」

 今まで上位選手と対戦してきた経験もあり、14年楽天オープンでは世界4位のスタン・ワウリンカ(スイス)から勝利を挙げたこともある伊藤。それでもジョコビッチの強さは際立っており、「ストロークの精度が違う。マシーンです」と言う。

 今年の全豪オープンに優勝してラファエル・ナダル(スペイン)から1位を奪還したジョコビッチ。現地10月11日15時以降に全仏オープンテニス(フランス/パリ)の決勝戦で、ナダルと対戦する。

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

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