男子テニスのシーズン最終戦「Nitto ATP Finals(イギリス・ロンドン/屋内ハード)」は、ラウンドロビンの「グループLondon2020」第1戦が行なわれ、世界3位のドミニク・ティーム(オーストリア)が同6位のステファノス・チチパス(ギリシャ)に7-5、4-6、6-3のフルセットの末、勝利した。昨年決勝でもチチパスと対戦し、その時は敗戦を喫していたティームだったが、見事にリベンジに成功した。
序盤から両者ともに安定した試合運びを見せ、第1セットからいきなりタイブレ―クに。リードを許していたティームが逆転で第1セットを奪取した。第2セットでは反撃を許し、フルセットにもつれ込んだが、最終セットではティームが少ないチャンスをものにし、そのままチチパスを振り切った。
試合後のインタビューでティームは「今日の試合は昨年の決勝とは違っていた。試合を通して計2回しかブレークがなかった」と、タフな試合であったことを認めた上で、「このコートはとても速いから、とにかく勝てて良かった。ATPファイナルでトップ10のプレーヤーから勝利を収めることは特別なことだよ」と喜びを語った。
また、「ステファノス(チチパス)に勝てたのも特別なことだと思っている。彼は素晴らしいプレーヤーだし、すでに何個も大きなタイトルを獲得しているからね」と相手を称えていた。
ティームの見事なリベンジに対し、ATPの公式Twitterも試合直後に反応。「リベンジ完了。ドミニク・ティームが19年チャンピオンのチチパスを破り、完璧なスタートを切った」と大々的に伝えた。大会開幕前に負った右足のケガの状態が懸念されていたが、それを全く感じさせないプレーを見せたティーム。同大会初タイトルに向けて次戦も躍動感溢れるプレーで勝利をつかみたいところだ。
一方、敗れたチチパスは「彼(ティーム)は、僕のサーブをうまく返していたと思う。特に第3セットは序盤からセカンドサーブになった時に一歩後ろに下がって、リターンでプレッシャーをかけてきた。それが勝敗を分けたと思う」と悔しさをにじませた。それでもまだ準決勝進出のチャンスは残っているので、次戦のプレーに期待したい。
文●中村光佑
序盤から両者ともに安定した試合運びを見せ、第1セットからいきなりタイブレ―クに。リードを許していたティームが逆転で第1セットを奪取した。第2セットでは反撃を許し、フルセットにもつれ込んだが、最終セットではティームが少ないチャンスをものにし、そのままチチパスを振り切った。
試合後のインタビューでティームは「今日の試合は昨年の決勝とは違っていた。試合を通して計2回しかブレークがなかった」と、タフな試合であったことを認めた上で、「このコートはとても速いから、とにかく勝てて良かった。ATPファイナルでトップ10のプレーヤーから勝利を収めることは特別なことだよ」と喜びを語った。
また、「ステファノス(チチパス)に勝てたのも特別なことだと思っている。彼は素晴らしいプレーヤーだし、すでに何個も大きなタイトルを獲得しているからね」と相手を称えていた。
ティームの見事なリベンジに対し、ATPの公式Twitterも試合直後に反応。「リベンジ完了。ドミニク・ティームが19年チャンピオンのチチパスを破り、完璧なスタートを切った」と大々的に伝えた。大会開幕前に負った右足のケガの状態が懸念されていたが、それを全く感じさせないプレーを見せたティーム。同大会初タイトルに向けて次戦も躍動感溢れるプレーで勝利をつかみたいところだ。
一方、敗れたチチパスは「彼(ティーム)は、僕のサーブをうまく返していたと思う。特に第3セットは序盤からセカンドサーブになった時に一歩後ろに下がって、リターンでプレッシャーをかけてきた。それが勝敗を分けたと思う」と悔しさをにじませた。それでもまだ準決勝進出のチャンスは残っているので、次戦のプレーに期待したい。
文●中村光佑