専門5誌オリジナル情報満載のスポーツ総合サイト

  • サッカーダイジェスト
  • WORLD SOCCER DIGEST
  • スマッシュ
  • DUNK SHOT
  • Slugger
国内テニス

「メダルを取りたい」車いすテニス選手、学生、ジュニアにプロテニス選手が一緒になってイベントを開催

スマッシュ編集部

2020.12.01

「WJPチャレンジテニス」に参加した選手たち。写真提供:吉田記念テニス研修センター

「WJPチャレンジテニス」に参加した選手たち。写真提供:吉田記念テニス研修センター

 新型コロナウイルスの影響で活躍の場がなくなってしまったジュニアや学生のために、プロテニス選手の松井俊英や美濃越舞らが企画した『Wheelchair Junior Professional Challenge Tennis』が、11月28日に吉田記念テニス研修センターで開催された。

「Team Toshi」と「Team Mai」に分かれて、30分のタイムマッチの団体戦が6試合繰り広げられた。メンバーには、プロ・ジュニア・学生・車いす選手がいるバラエティーの豊富さが特徴だ。

 松井に挑んだ学生の清水一輝は、「松井選手はサービスゲームが得意と思うけれど、ブレークされても、落ち着いてブレークし返そうとしてくるので、そういうところが勉強になりました」と、プロとの対戦で諦めない強さを学んだ様子。

 美濃越と対戦した学生の山崎郁美は思い切ったプレーを披露し、「(プロは)大事なポイントをしっかり取って安定していました。学生で日本一を取って、その後はグランドスラムで活躍できる選手になりたいです」と、抱負を語った。
 
 車いす選手の眞田卓は、負傷からの復帰で、「まだ本調子ではないですが、コロナもケガもあってできなかった状況から、テニスができた喜びがあります」と感想を述べ、「目標は来年のパラリンピック出場。出られたら今回で3度目になります。メダルを取ったことがないので、しっかり出場してメダルを取りたいです」と、目標を明確に掲げた。

 同じく車いす選手の荒井大輔も、「初めてのパラリンピックへの挑戦になります。今、当確線上なので、ランキングを伸ばしてパラリンピックの出場をしっかり決めたいと思います」と思いを話した。

 大会の最後に、このイベントを企画し、勝利したチームキャプテンの松井俊英は、「テニスはプロもジュニアもいて、車いすも草トーに出る一般の方もいる。色々あるので、一緒になって、この大変な時期に助け合っていけば、今日のようないいイベントができるのではないかと思います」と締めくくった。

■試合結果(30分間のタイムマッチ)
Team Toshi 23-15 Team Mai 
[プロ対学生シングルス]松井俊英 3-3 清水一輝
[プロ対学生シングルス]山崎郁美 4-2 美濃越舞
[車いす/ジュニアダブルス]荒井大輔/金子紗英 4-3 眞田卓/稲場らん
[プロ/ジュニアダブルス]松井俊英/早重果波 4-3 美濃越舞/金田晴輝
[車いすシングルス]荒井大輔 3-3 眞田卓
[プロ/車いすダブルス]松井俊英/齋田悟司 5-1 美濃越舞/眞田卓

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】夏に開催されたプロと学生が一緒に戦う団体戦!「+POWER CUP」
NEXT
PAGE

RECOMMENDオススメ情報

MAGAZINE雑誌最新号