海外テニス

今年引退のシャラポワ、ウォズニアッキらも選出。WTAが発表した2020年記憶に残るテニスウェア6選

東真奈美

2020.12.08

左から今季引退したシャラポワ、全米優勝の大坂なおみ、全豪優勝のケニン。写真=THE DIGEST写真部、(C)Getty Images(大阪とケニン)

 テニスコート上で、体力気力を尽くして戦う女子プロテニス選手たち。そのアスリート美は、彼女たちが身にまとうウェアでより際立たされる。テニスアパレル各社は、コロナウイルス感染症が世界中に猛威をふるった今年も、新しいコレクションを打ち出し続けた。WTA(女子テニス協会)が、記憶に残る今年のテニスウェアベスト6を発表したので紹介しよう。

 1つ目は、2020年ナイキスプリング マリアドレス。全豪オープンでテニスファッションにオートクチュールをもたらしたマリア・シャラポア(ロシア)が着用。そして、この大会が彼女のプロテニスキャリア最後の試合となった。エレガントな真っ赤なウェアは、彼女をコート上で華やかに輝かせていた。スカートのデザインがスピンしてフレアになっているので、お洒落なシルエットを実現。斬新でありながら、懐かしさを感じさせるレトロ感も併せ持つ印象的なウェアだ。

 2つ目もナイキ。大坂なおみが全米オープンで着用したウェアだ。カラーブロックのボディスーツにソリッドパンツを合わせた2種類のバージョンを着て、大坂は全米オープンで3度目のグランドスラムタイトルを獲得。今シーズン、大坂なおみが、テニスファッションアイコンとしての新世代リーダーとしての地位を確立したと言えるだろう。
 
 3つ目は、22歳のソフィア・ケニン(アメリカ)が、全米オープンで着用した、フィラのヘリテージライン。ケニンは今年の全豪オープンでグランドスラム初優勝し、全仏オープンでも準優勝という結果を出している勢いのある選手。今回のウェアは、伝統的な、赤、ネイビー、白にグリーンが追加されたのが特徴。このクラシカルなシリーズは、レトロな美学と現代的なスタイル、パフォーマンスの向上を融合させたデザインのリーダー的存在である。

 続いて、16歳のアメリカ人、ココ・ガウフが全仏オープンで着用したニューバランスのウェア(写真なし)。ガウフはツアー中断期間も人種問題について積極的に発言をしてきており、オンコートでの活躍も加わって、注目を集める新星の1人となった。アシンメトリーのネックラインとクロスしたバックストラップが特徴的なドット柄のタンクは、16歳のガウフに似合っていた。
 
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