海外テニス

女子テニス元世界1位のKa・プリスコワの“股関節使い”が巧みな強烈サービスとは…【写真で学ぶプロのスゴわざ】

スマッシュ編集部

2020.12.13

破壊力抜群のサービスを武器にエースの山を築いていく女子屈指の高速ショットメーカー、Ka・プリスコワ。写真:THE DIGEST写真部

 トッププロのサービスを高速カメラで解析し、一般プレーヤーがマネしたい動きを「マネわざ」、その選手ならではの特別な動きを「スゴわざ」と題してご紹介するシリーズ。

 今回は切れ味抜群のサービスを武器にする元世界1位のカロリーナ・プリスコワ(現6位)の登場だ。技術解説は、元デ杯日本代表選手で現在盛田正明テニスファンドのスタッフとしてジュニアをサポートする丸山薫氏(JTA公認S級エリートコーチ)にお願いした。

 長身から繰り出す強烈なサービスと伸びのあるストロークが武器のプリスコワ。チェコの選手は伝統的に打点にこだわる傾向があり、ストロークの練習でも自分は動かない簡単な球出しで、力が最も入る場所を徹底的に追求したりている。そしてパワーを追求するという点ではサービスも同様だ。
 
 それを実現させている要素のひとつが股関節の動きである。トスアップ時に右足を左足に引き寄せて股関節のひねりを適度に行なう。そしてインパクトで自然にひねりを戻して蓄積されたパワーを解放する。このスムーズな股関節の動きがボールにパワーを与え、高速サービスを生み出す一因となる。まさに彼女ならではの「スゴわざ」と言えるだろう。

 一般プレーヤーが参考にしたい「マネわざ」は左手の使い方だ。トスアップした左手がインパクトに向けて折り曲げられ脇腹へと寄せられている。こうすると身体の開きすぎが抑えられコースが安定する。また左右の腕を入れ替えることにより右腕が上に向かって出やすくなる。このあたりは一般プレーヤーも参考にしてほしい点である。

構成●スマッシュ編集部

【PHOTO】股関節でパワーを生むKa・プリスコワのサービス連続写真!