右ヒザのケガで戦列を離れている男子テニスの元世界3位、ホアン・マルティン・デルポトロ(アルゼンチン)が、完治に向けブラジルで新たな再生治療を受けていると「UBITENNIS」が報じている。
デルポトロは2018年の上海大会で右ヒザを故障し、手術を経て昨シーズンに復帰を果たした。しかし、同年のクイーンズ・クラブ選手権(イギリス・ロンドン/芝)で再び右ヒザを骨折。今年だけでも2度の手術を行なっている。
今回デルポトロがブラジルで受けている手術はBMAC(骨髄吸引濃縮)治療と呼ばれ、自身の身体から再生可能な幹細胞を採取し、それを患部に注入して回復を助けるという理学療法の1つだ。
ブラジルのスポーツ紙「GZH ESPORTES」のインタビューに応じたブラジル陸上競技チームの理学療法士、ルイス・フェルナンド・ガルシア氏は、「理学療法は、腫れや不快感を軽減するだけでなく、筋肉を強化し、ケガとの関連で自信を回復させるのに役立つ」と述べた上で、「最終的な目標は筋肉を強化するエクササイズから始め、関節の可動域を広げることだ」と、完治までのプロセスを解説した。
ヨーロッパのスポーツメディア、ESPNのインタビューで「右ヒザのケガとずっと戦ってきた。カムバックは正直なかなか難しい」と復帰までの苦しみを明かしていたデルポトロ。過去にBMAC治療はサッカーのロドリゴ・ドゥラード(ブラジル)が行なったが、復帰までには450日もの時間を要したというのが実情だ。
だが、そんな厳しい状況の中でもデルポトロは「またプレーしたいと思っているし、引退するつもりはないと思っている。東京オリンピックに出たい、その気持ちが自分のモチベーションを支えている。パンデミックのせいで(オリンピックは)来年になったけど、またアルゼンチン代表になりたい。だから僕は闘い続けるよ」と復帰に向けて意気込んでいる。
198センチの大きな身体から繰り出される強烈なショットに魅了されるファンも多いだけに、1日も早くデルポトロの雄姿をコート上で見たいものだ。まずは今回の再生治療が順調に進むことを祈りたい。
文●中村光佑
【写真】2021年東京五輪テニス競技の会場となる“新しくなった有明テニスの森”
デルポトロは2018年の上海大会で右ヒザを故障し、手術を経て昨シーズンに復帰を果たした。しかし、同年のクイーンズ・クラブ選手権(イギリス・ロンドン/芝)で再び右ヒザを骨折。今年だけでも2度の手術を行なっている。
今回デルポトロがブラジルで受けている手術はBMAC(骨髄吸引濃縮)治療と呼ばれ、自身の身体から再生可能な幹細胞を採取し、それを患部に注入して回復を助けるという理学療法の1つだ。
ブラジルのスポーツ紙「GZH ESPORTES」のインタビューに応じたブラジル陸上競技チームの理学療法士、ルイス・フェルナンド・ガルシア氏は、「理学療法は、腫れや不快感を軽減するだけでなく、筋肉を強化し、ケガとの関連で自信を回復させるのに役立つ」と述べた上で、「最終的な目標は筋肉を強化するエクササイズから始め、関節の可動域を広げることだ」と、完治までのプロセスを解説した。
ヨーロッパのスポーツメディア、ESPNのインタビューで「右ヒザのケガとずっと戦ってきた。カムバックは正直なかなか難しい」と復帰までの苦しみを明かしていたデルポトロ。過去にBMAC治療はサッカーのロドリゴ・ドゥラード(ブラジル)が行なったが、復帰までには450日もの時間を要したというのが実情だ。
だが、そんな厳しい状況の中でもデルポトロは「またプレーしたいと思っているし、引退するつもりはないと思っている。東京オリンピックに出たい、その気持ちが自分のモチベーションを支えている。パンデミックのせいで(オリンピックは)来年になったけど、またアルゼンチン代表になりたい。だから僕は闘い続けるよ」と復帰に向けて意気込んでいる。
198センチの大きな身体から繰り出される強烈なショットに魅了されるファンも多いだけに、1日も早くデルポトロの雄姿をコート上で見たいものだ。まずは今回の再生治療が順調に進むことを祈りたい。
文●中村光佑
【写真】2021年東京五輪テニス競技の会場となる“新しくなった有明テニスの森”