海外テニス

「どのペアにも勝てます」女子テニス開幕戦に優勝した青山修子/柴原瑛菜組が勝因を明かす

スマッシュ編集部

2021.01.14

今シーズンを優勝という最高の結果でスタートした青山修子(左)と柴原瑛菜(右)。(C)Getty Images

 青山修子(近藤乳業)/柴原瑛菜(橋本総業ホールディングス)組が、女子テニスツアー開幕戦『アブダビ女子テニスオープン』(アラブ首長国連邦:アブダビ/ハードコート/WTA500)のダブルスで見事タイトルを獲得した。

 2人は決勝後に大会を振り返っており、カギは相手に4つマッチポイントを握られた1回戦だったと言う。「1回戦の序盤では、私たちは良いプレーができていませんでしたが、10ポイントタイブレークの時にパートナーにどうしてほしいかということを、もっと話すことにしました。それからプレーがよくなって勝つことができ、ラウンドごとに良くなっていきました」と青山。

 柴原も、「1回戦で数回相手のマッチポイントをセーブできたことが、その後のラウンドを勝ち抜く助けになりました。たとえ劣勢でも、挽回することができました」と、賛同した。

 決勝の相手は、ヘイリー・カーター(アメリカ)/ルイーザ・ステファニー(ブラジル)組で、柴原にとってはツアーでも仲の良い友人。特に「ヘイリーは家族のよう」と言うほどで、気持ちの持っていき方が難しかったようだ。しかし、リードされても決して諦めることなく挽回して、7-6(5)、6-4のストレートで勝利を決めた。
 
「もし私たちが良いプレーができれば、相手に関係なく、どのペアにも勝てます。重要なのは私たちのテニスをすることです」と、青山は自信をみなぎらせた。実際、今大会の準々決勝では第1シードから勝利を挙げており、実力が伴っていることは間違いない。

 これで青山/柴原組はツアータイトルを4つ獲得。今後の目標について柴原は、「私たちの目標はグランドスラムに勝つこと。大切なのは1試合を大切にして、1試合から学び、目標を達成することです。もちろん、オリンピックも楽しみにしています」

 柴原はアメリカで育ち、アメリカ人としてプレーして、16年には全米オープンジュニアのダブルスに優勝している。しかし、19年に東京オリンピックの出場を目指し、日本国籍を選択した。両親は日本人で、日本に住む祖父母にオリンピックでプレーする姿を見せたいとの思いからである。

 東京オリンピックが開催された時には、2人のプレーがその舞台で見られるかもしれない。

構成●スマッシュ編集部

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