海外テニス

「私のチームは家族のようなもの」大坂なおみ、全豪制覇を支えたスタッフ陣との団結力を強調【全豪オープン】〈SMASH〉

中村光佑

2021.02.20

昨年の全米オープンに続いて全豪も制覇した大坂は「今の状態を維持して戦っていきたい」とさらなる躍進を誓う(C)Getty Images

 テニスの四大大会『全豪オープン』(オーストラリア/メルボルン)は20日に女子シングルス決勝が行なわれ、第3シードの大坂なおみが第22シードで24位のジェニファー・ブレイディ(アメリカ)を6-4、6-3で下し、2年ぶり2度目の優勝を飾った。

 立ち上がりからリターンで積極的に攻めていた大坂。終始落ち着いたプレーでラリーでも主導権を握り、第2セットも序盤からミスを重ねるブレイディを一気に突き放した。一時ブレイディに追撃を許す場面もあったが、安定したサービスとストロークで振り切り、見事グランドスラム通算4度目の栄冠に輝いた。

 試合後のセレモニーでインタビューに応じた大坂は最初に「ジェニー(ブレイディ)、準優勝おめでとう。あなたとは全米オープンの準決勝で対戦した経験があります。あの時からあなたはきっと強くなると感じていましたし、実際今日試合をしてみてその通りでした」と対戦相手を称えた上で、「(ブレイディの)チームの皆さんも本当におめでとうございます。あなたの友人も家族もみんな誇りに思っていることでしょう」と祝福した。
 
 続けて「私のチームは私の家族のようなものです。あなた方と様々な素晴らしい経験を共有して今日に至っていると思います。隔離期間も乗り越えて、ずっと一緒にやってきた私のチームに感謝したいです。家族も私を支えてくれました」と自身の陣営にも感謝の言葉を述べた。

 最後に大坂は「皆さん(応援してくれて)ありがとうございます。前回のグランドスラム(全米)では観客がいなかったので、今回はこのような雰囲気でたくさんのエネルギーをもらえました。本当にありがとうございます。グランドスラムの決勝で勝つことができて最高の気分です」とファンに向けて感謝と喜びの言葉を送った。

 昨年8月からの連勝を21に伸ばし(※棄権負けは除く)、中でもハードコートで無類の強さを見せている大坂。大会を通じて幾度となくピンチを切り抜けてきたこともまた大きな自信につながるだろう。このまま勢いが衰えなければ、生涯グランドスラム(四大大会すべてを制覇すること)もそう遠くないはずだ。大坂の今後のさらなる飛躍を期待したい。

文●中村光佑

【PHOTO】メルボルンで躍動する大坂なおみ!全豪オープン2021プレー集
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