2月21日に行なわれた『全豪オープン』(オーストラリア/メルボルン/グランドスラム)の男子シングルス決勝で勝利し、3連覇を果たした第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)が試合後の記者会見で自身を含めた『ビッグ3』(ジョコビッチ、フェデラー、ナダル) の存在について語った。
3回戦でテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦した際に痛めた右脇腹の影響が懸念されていたジョコビッチ。だが、決勝が始まると持ち前のディフェンス力を駆使し、終始質の高いプレーでダニール・メドベージェフ(ロシア)を圧倒した。これにより、ジョコビッチは前人未到の全豪9度目の制覇を成し遂げ、グランドスラムの通算優勝回数も18に伸ばした。
決勝後の記者会見に応じたジョコビッチは「隔離期間を過ごすのは容易ではなかったし、これまでで最も困難なグランドスラムだった」と振り返りながらも、「どのタイトルも特別な感覚を与えてくれるけど、今回の優勝はこれまでの勝ち上がり方を考えると、喜びの大きさが他の大会での優勝とは比較にならない」と喜びを表現した。
そんなジョコビッチに大きなモチベーションを与えているのが、テニス界のレジェンドとして君臨し続けるロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)の存在だという。
会見でジョコビッチは「ロジャー(フェデラー)とラファ(ナダル)から刺激を受けているんだ」とした上で、「(僕ら3人の関係は)誰がより長くテニスをして、誰がより多く勝つかという競争のようなものだと思う。
全ての分野で私たち3人は競争している。でも、それこそが私たちが今の地位にある理由だと思う。(3人で)お互いに刺激し合い、モチベーションを高め、限界まで追い込むことができるんだ」と第一線で活躍を続けられる秘訣を明かした。
また、最後にジョコビッチは「彼ら(フェデラーとナダル)がテニスを続ける限り、自分もそれについていくよ。より多くのグランドスラムで優勝して記録を更新することを考えている」と今後に向けての意気込みを口にした。
世代交代の声を一蹴するような強さを見せ、見事全豪タイトルの死守に成功したジョコビッチ。今後も若手選手の大きな壁となってたちはだかり、グランドスラムの舞台でさらに記録を伸ばしていくのではないだろうか。
文●中村光佑
【PHOTO】ジョコビッチやナダルら、2021全豪オープンで躍動するトッププロを厳選ショットで紹介!
3回戦でテイラー・フリッツ(アメリカ)と対戦した際に痛めた右脇腹の影響が懸念されていたジョコビッチ。だが、決勝が始まると持ち前のディフェンス力を駆使し、終始質の高いプレーでダニール・メドベージェフ(ロシア)を圧倒した。これにより、ジョコビッチは前人未到の全豪9度目の制覇を成し遂げ、グランドスラムの通算優勝回数も18に伸ばした。
決勝後の記者会見に応じたジョコビッチは「隔離期間を過ごすのは容易ではなかったし、これまでで最も困難なグランドスラムだった」と振り返りながらも、「どのタイトルも特別な感覚を与えてくれるけど、今回の優勝はこれまでの勝ち上がり方を考えると、喜びの大きさが他の大会での優勝とは比較にならない」と喜びを表現した。
そんなジョコビッチに大きなモチベーションを与えているのが、テニス界のレジェンドとして君臨し続けるロジャー・フェデラー(スイス)とラファエル・ナダル(スペイン)の存在だという。
会見でジョコビッチは「ロジャー(フェデラー)とラファ(ナダル)から刺激を受けているんだ」とした上で、「(僕ら3人の関係は)誰がより長くテニスをして、誰がより多く勝つかという競争のようなものだと思う。
全ての分野で私たち3人は競争している。でも、それこそが私たちが今の地位にある理由だと思う。(3人で)お互いに刺激し合い、モチベーションを高め、限界まで追い込むことができるんだ」と第一線で活躍を続けられる秘訣を明かした。
また、最後にジョコビッチは「彼ら(フェデラーとナダル)がテニスを続ける限り、自分もそれについていくよ。より多くのグランドスラムで優勝して記録を更新することを考えている」と今後に向けての意気込みを口にした。
世代交代の声を一蹴するような強さを見せ、見事全豪タイトルの死守に成功したジョコビッチ。今後も若手選手の大きな壁となってたちはだかり、グランドスラムの舞台でさらに記録を伸ばしていくのではないだろうか。
文●中村光佑
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