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海外テニス

「引退を待つより勝ちに行け」。対ビッグ3に11勝20敗のナルバンディアンが攻略法を明かす〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.02.27

2007年マドリードオープンで、ナダル、ジョコビッチ、フェデラー(右)を連破して優勝したナルバンディアン(左)。(C)Getty Images

2007年マドリードオープンで、ナダル、ジョコビッチ、フェデラー(右)を連破して優勝したナルバンディアン(左)。(C)Getty Images

 男子テニス元世界3位のダビド・ナルバンディアンが、世界ランク41位で21歳のミオミル・ケツマノビッチ(セルビア)の新コーチになることで、久しぶりにテニス界に戻ってきた。

 ナルバンディアンと言えば、ビッグ3(ジョコビッチ、ナダル、フェデラー)に対抗できた数少ない選手の1人だ。2007年のマドリードオープンでは、ナダル、ジョコビッチ、フェデラーを立て続けに破って優勝している。そんな彼がビッグ3の攻略法をATP公式サイトで語った。

 まず、新世代の選手に「良い選手は彼らに勝つことができる。不可能なことではないんだ。自分自身を信じ始めよう」と、力強いエールを送った。

「ほとんどの選手は彼らが引退するのを待っているだろう。だけど、これだけは言っておく。『自分の現役時代に、私はすでにそれを待っていた。だけど彼らはまだ現役なんだ!』待つのはやめて、彼らを打ち負かすんだ」

 ナルバンディアンがビッグ3について感心しているのが、向上し続けていること。「あの年齢で新しい選手たちに適応しているのが驚きだ。そんなことは、あの3人にしかできない」。若手が台頭してきても攻略方法を見出だし、ケガをしても復活を遂げている3選手は、まさに別格だ。
 
「彼らは勝者なんだ。生まれた時からそうで、そのために努力し、準備している。たとえどんなに困難なことでも、解決策を見つけるんだ」とナルバンディアンも尊敬の念を隠さない。

 そんな超人3選手を相手に、11勝20敗という戦績のナルバンディアンが、いかにして彼らに勝てるのか、方法を教えてくれた。

「まず第1に、彼らは決して負けない。だから、自分が勝たなくてはいけない。第2に、完璧な戦術を持ち、それを実行すること。おそらく、どうプレーするべきかは、わかっているだろう。しかし、彼らはそれをさせてはくれない。このコンビネーションだね」

 ビッグ3を打ち負かした経験があるだけに、ナルバンディアンのアドバイスは貴重だ。「引退を待つより勝ちに行け」。この言葉はきっと、若手選手を刺激するだろう。

構成●スマッシュ編集部

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