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海外テニス

ジョコビッチが”ぶちまけた”全豪オープンの舞台裏。メディアの攻撃に辟易、コーチも激昂「誰もがノバクを叩いた」【現地発レポート】〈SMASH〉

内田暁

2021.02.23

批判を受ける中で優勝と勝ち取ったジョコビッチ。(C)Getty Images

批判を受ける中で優勝と勝ち取ったジョコビッチ。(C)Getty Images

 決勝のスコアは圧勝だったが、それでも今大会の優勝は、これまでで最も困難なものだったか――?

 歓喜の瞬間から、およそ1時間半が経過したインタビュールーム。優勝会見の皮切りとなったその問いに、9度目のトロフィーを抱いたばかりのノバク・ジョコビッチは、堰を切ったように語りはじめた。

「色々な感情があった。このパンデミックの最中に、選手たちがここに来ることに対する報道においても。我々は多くの困難と犠牲を払ってやってきた。だが最初の頃、僕らは歓迎されていないと感じた。テニス選手がやってきたことについて、メディアが色々と書き立てたから」

 確かに、大会開幕の3週間前……。選手をはじめとする関係者が海外から渡って来ることに、批判的なメディアの論調がなかったわけではない。国民すら帰国できないほど厳しい入国規制が敷かれているなか、チャーター便で入国した関係者から複数の陽性者が出たことで、メルボルン市民間で不安が広がっていると報じられた。

 それにもかかわらず、一部の選手たちが“2週間の隔離”に対する不満をソーシャルメディア等で発信したため、住民からの批判の声が高まっている……と。

 そのメディアからの攻撃の矢面に立ったのが、ノバク・ジョコビッチである。ジョコビッチが、州政府に「テニスコート付きプライベートハウスへの選手の移動」「隔離期間の短縮」「良い食事」などを求め、それに対し州首相が「誰しも要求を出す権利はある。だが答えは、ノーだ」と断言する映像が、繰り返しニュースに流れもした。
 
 ジョコビッチは、それらの報道から距離を置こうと試みるが、ふとテレビをつけた時、耳に入ることもある。

「もちろん、良い気分はしない。特に、きちんと事実を確認もせず、不当に批判する人の声を聞くのは。ただこの手のことには、もう慣れた。僕の人生で初めて起きることではないし、そして、最後でもないだろう」

 今大会、この件につきジョコビッチがここまで赤裸々に想いを語るのは、この時が初めてだった。それは翻せば、優勝するその瞬間まで、常に胸の内に燻ぶらせていたということでもある。

 ジョコビッチの内なる怒りは、最も身近にいた人物の一人である、コーチのゴラン・イバニセビッチにも痛いほど伝わっていたようだ。
 
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イバニセビッチがジョコビッチの想いを熱く代弁

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