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海外テニス

錦織圭、今季初のマスターズ白星発進!「大変な試合だったけど」リベンジに燃えるベデネをフルセットの末に撃破〈SMASH〉

スマッシュ編集部

2021.03.28

「試合勘はやっているうちに戻ってくる」の言葉どおり、復活ロードを歩む今季の錦織は、試合を重ねるごとに強さを増している印象だ。(C)GettyImages

「試合勘はやっているうちに戻ってくる」の言葉どおり、復活ロードを歩む今季の錦織は、試合を重ねるごとに強さを増している印象だ。(C)GettyImages

 男子テニスツアー「マイアミ・オープン」(3月23日~4月3日/アメリカ/ハード/WTA1000)は、現地27日に男子シングルス2回戦を実施。日本の錦織圭(世界ランキング39位)が同59位のアリアス・ベデネ(スロベニア)を7―6(6)、5-7、6-4のフルセットで破り、今季初のマスターズ大会で1勝を挙げた。

 ベデネとは10日前のドバイ選手権でも対戦している錦織。この時は尻上がりに調子を上げた相手に手を焼きながらも、「ある程度は想定していた」(錦織)と冷静な試合運びで勝利を引き寄せた。

 迎えたマイアミでの2度目の対決。錦織は第1ゲームでいきなりサービスをブレークされる苦しい立ち上がりとなったが、続く第2ゲームはラブゲームでブレークバックに成功。出入りの激しいスタートとなった対決は、その後ドバイと似た展開となる。

 両者ともにファーストサービスの確率に苦しみながらも、錦織は伸びのあるバックハンドを軸にポイントを重ね、ベデネは正確なフォアハンドで際どいコースを突くなど、ラリー戦では互角の展開を演じて次々と見せ場を作っていく。

 錦織は第11ゲームでブレークを許すも、第12ゲームでは相手のミスを見逃さず再びブレークバックして食らいつく。互いに一歩も譲らない試合はタイブレークにもつれ込むと、徐々にサービスの確率を上げた錦織が優位にゲームを進め、4度目のセットポイントを取り切って第1セットを奪った。
 
 相手に先手を取られても、すぐに取り返す。そんな流れは第2セットでも変わらなかったが、互いに1ブレークの5-6で迎えた第12ゲーム、大事な場面で錦織のフォアにミスが出てサービスを落とし、5-7でセットを失う。

 迎えたファイナルセット。錦織は徐々に精度を高めるベデネのサービスに耐えながらラリー戦で優位に立ち、第7ゲームでブレークに成功。すると5-4で迎えたサービング・フォー・ザ・マッチをきっちりと取り切って、2時間50分のロングマッチに終止符を打った。

「疲れました。大変な試合だった」と試合後のオンコートインタビューで振り返る錦織は、そうした中でも「徐々にサービスが良くなった」 ことが勝因の一つだとした。

 今シーズンの戦いを「新たな旅」と位置付けて“復活ロード”を突き進む錦織。次なる相手は、成長著しい第2シードのステファノス・チチパス(ギリシャ/22歳)だ。「とにかく楽しんで戦いたい」と語る錦織との対戦成績は1勝0敗。とはいえ唯一の対戦は3年前で、あまり参考にはならないだろう。

 はたして錦織は、新進気鋭の世界5位を相手にどんな戦いを見せてくれるのか。

構成●スマッシュ編集部

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