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海外テニス

フェデラーが実質無償でスイスの公式ブランドアンバサダーに就任「よくアッペンツェルに行った」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.04.01

グラウビュンデン州、エンガディン地方のスイスアルプスでハイキングしているフェデラー。右/(C)Roger Federer、左/(C)Getty Images

グラウビュンデン州、エンガディン地方のスイスアルプスでハイキングしているフェデラー。右/(C)Roger Federer、左/(C)Getty Images

 3月30日にスイス政府観光局は、テニス界の生ける伝説であるロジャー・フェデラーが、スイスの公式ブランドアンバサダーに就任したことを発表した。

 現在スイスは、第二次世界大戦以降の最大の観光危機に見舞われている。そのピンチを脱出するために、スイスの象徴的人物であるフェデラーに白羽の矢が立ったようだ。

 フェデラーはこの提携について、「私はコートに立つときはいつもスイスを代表しているような気がしていました。私の名前が呼ばれる時はいつも隣にスイス国旗がありました。ツアーに参加して22 年間、それをとても誇りに思ってきましたし、それはこれからも常に続くでしょう。今回、スイス政府観光局と提携することは、私にとって自然な流れでした」とコメント。

 また、この提携による報酬はロジャー・フェデラー財団を通じて、スイスの恵まれない子どもたちを支援するために使われる。つまり、フェデラー自身は無償でアンバサダーを務めることになるのだが、「それも重要な側面でした。私はこの国の大使であることを非常に誇りに思っているので、それがベストだと感じています」。こういう行動がフェデラーが愛される理由だろう。
 
 アンバサダーの初仕事になるだろうか。スイス政府観光局局長マルティン・ニーデッガー氏に、子ども時代のスイス旅行の経験を聞かれると、「ハイキング好きだった両親と一緒にスイス各地を旅しました。よくアッペンツェルに行ったことを覚えています。冬のスキーは、どこか特定の場所を決めず様々なスキーリゾートに行きました。バーゼルにはスイス最大級のカーニバル『ファスナハト(Fasnacht)』もあります」。早速、地元バーゼルのお祭りのアピールもしていた。

「一番好きな場所はスイス」と常に答えるほどの愛国者であるフェデラー。これから美しい自然が魅力のスイスを、どのように世界にアピールしていくのか楽しみだ。

構成●スマッシュ編集部
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