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海外テニス

「観客がいると気分がいい」マドリードOPで久々の勝利を上げたペールが有観客の喜びを語る<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.05.08

2回戦でチチパスに敗れはしたものの、大会自体には好感触だったようだ。(C)Getty Images

2回戦でチチパスに敗れはしたものの、大会自体には好感触だったようだ。(C)Getty Images

 男子テニスツアー『マドリード・オープン』(5月2日~5月9日/スペイン・マドリード/クレー/ATP1000)で、久々に公式戦勝利を挙げたブノワ・ペール(フランス)が、ここ最近の苦悩について明かした。

 ペールは今シーズンこれまで、11戦して1勝10敗と不調に悩まされていた。これには、新型コロナウイルスの感染拡大による大会の無観客開催や、外出を許されないことなど、選手へ課される厳しい制限が大きなストレスとなっていたことが関係していたようだ。

 ペールはフランスメディア『レキップ』のインタビューで、精神的に落ち込んで試合当日の朝に「ベッドから起きられない」とさえ思うことがあったと明かしている。
 
 それでも、今大会では初戦でニコロズ・バシラシビリ(ジョージア)をストレートで下して、今季2度目の勝利を上げることに成功した。現地のガイドラインに基づいて、マドリード・オープンでは収容人数の40%の観客を動員しており、フランス人のファンも多数いたようだが、やはりペールにとってはこういったことに良い影響をもらっているようだ。

「周りに応援してくれる人がいる状態でコートに入ったのは本当に久しぶりだった。(観客が)誰もいないスタジアムは好きではない。だからマドリードで最後まで応援いてくれるフランス人たちと一緒にいると気分がいいんだ。それが私がプレーする理由だよ」と語っている。

 ただし、これらの環境も大会によって変わってしまうため「もし閉鎖的なトーナメントに参加してバブルに閉じ込められてしまったなら、嫌な気分にならないとは言い切れない」とも付け加えた。

 今後開催される『イタリア国際』(イタリア・ローマ/5月9日~5月16日/ATP1000)では、マドリード・オープンより厳しい感染対策が行なわれる予定だが、ペールにはそれがどのように影響するのか。彼のプレーぶりにも注目だ。

構成●スマッシュ編集部

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