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大坂なおみの全仏オープン会見拒否に海外メディアが反応「スポーツ界にとって大きな痛手」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.05.28

これまでも試合後の会見を拒否する選手はいたが、大坂のように大会前にこのような宣言をするのは異例のこと。(C)Getty Images

 女子テニス世界ランク2位の大坂なおみが、今年の「全仏オープン」(5月30日~6月13日/フランス・パリ/グランドスラム/クレー)で全ての記者会見に応じない旨を表明したことについて、海外メディアも続々と反応している。

 会見拒否の決断について、大坂は自らの意思を公式ツイッターで公開。そこには「私は自分を疑うような人たちに自分をさらしたくない」、「(負けた)選手をあのような場で問い詰めるのは、落ち込んでいる人を蹴落とすようなもの」といった、試合後の会見が選手のメンタルヘルスに悪影響を及ぼす可能性があることが綴られていた。

 これについて、海外メディア『sportskeeda』では、大坂がこれまでも人種差別への抗議活動など、コート内外での問題に声を上げてきたことを紹介しながら、「この若きチャンピオンは、スポーツ界のアイドルとしてだけでなく、啓発された一個人としても、アスリートという存在に変化をもたらすものと考えられている」と評した。
 
 一方で『UBITENNIS』は、大坂を「女子スポーツ界で最も注目を集めるアスリートの1人」としつつ、「グランドスラムの期間中にメディアとの交流を断ったことは、スポーツ界にとって大きな痛手となった」として、メディアが大坂へインタビューの場を設けられないことについて懸念を示している。

 もし、大坂が本当に試合後の会見に応じないのであれば、出席義務違反により罰金が科せられる可能性があるが、大坂はこれについて「この件で科せられる罰金の相当額が、メンタルヘルスの慈善団体に寄付されることを願っている」と、罰金を受け入れる姿勢を見せている。

構成●スマッシュ編集部

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【画像】大坂なおみが自身のツイッターに書き込んだ会見拒否表明の文面