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錦織圭、相手の途中棄権で全仏OP4回戦進出。次戦は第4シードのズベレフかジェレと対戦<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.06.04

激戦続く中で体力面が心配される錦織だったが、それは相手も同じだったようだ。(C)Getty Images

 テニス四大大会「全仏オープンテニス」(5月30日~6月13日/フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)では、現地6月4日に男子シングルス3回戦を実施。世界ランク49位の錦織圭が同150位のヘンリ・ラークソネン(スイス)に対し、7-5と第1セットを先取した時点で相手が途中棄権。2年ぶりの4回戦進出を決めた。

 今大会に予選から出場しているラークソネンは、今回が初のグランドスラム3回戦進出という遅咲きの29歳で、2回戦では第11シードのロベルト・バウティスタアグート(スペイン)を下しての勝ち上がり。錦織との対戦はこれが初めてとなる。

 初戦からここまで、2試合続けて4時間のフルセットマッチを戦い抜いてきただけに、体力面が心配される錦織だったが、それは予選からすでに5試合をこなしているラークソネンも同様だったようだ。

 錦織サービスの第4ゲームで、デュースサイドからのワイドサービスを追いかける際に、左足に違和感を覚えたラークソネンが、ゲーム間でメディカルタイムアウトを要求。処置を受けた後に試合は再開されたが、その後も明らかに動きが鈍くなってしまった。
 
 そんなラークソネンを相手に、少しやりにくさを感じている様子の錦織だったが、第7ゲームでラブゲームのブレークに成功。動けないことを割り切って、1発で仕留めようというようなパワープレーに徹するラークソネンに1度ブレークバックを許すも、第9ゲームで再びリードを奪った。

 ここで降雨により一旦試合は中断。再開後に錦織が7-5で第1セットを獲得したが、第2セット第1ゲームの途中でラークソネンが棄権を申し入れて試合終了となった。

 思わぬ形での勝ち上がりとなったが、ここまで激戦が続いていた錦織にとってはラッキーな結果となった。次戦では、第4シードのアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ/世界6位)とラスロ・ジェレ(セルビア/同55位)の勝者と対戦する。

構成●スマッシュ編集部

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