大学テニスもいよいよシーズンイン! インカレ予選を兼ねた「2021年度関東学生テニストーナメント」が5月24日から開催され、6月8日に早大テニスコート(西東京市)で行なわれた決勝をもって幕を閉じた。無観客、セルフジャッジ、マッチタイブレークによる試合の短縮など、様々な新型コロナウイルス感染防止対策を講じ、無事全種目を終えることができた。
白石光(早大)、佐藤南帆(慶大)、阿部宏美(筑波大)ら、インカレのワイルドカードを手にしている上位選手が欠場した今大会。男子シングルスは、その中にあって学生トップの実力を持つ田形諒平(筑波大4年)が、第1シードを守って大会2連覇を達成した。
決勝は第2シードの丹下将太(早大3年)との対戦。強力なフォアハンドを軸にした丹下の攻めを、田形は緩急織り交ぜたオールラウンドなプレーで受け止めた。第1セットはショットの引き出しの多さで丹下を揺さぶった田形が6-4で先取。第2セットは攻撃のギアを上げた丹下が6-3で奪い返し、がっぷり四つの戦いとなった。
しかしマッチタイブレークでは田形がうまさを見せる。「第2セットはリターンミスなどで簡単にポイントを与えていたので、自分からミスしない上で、相手の嫌がるプレーをしようと切り替えた。意識的に浅いボールを入れて、相手に攻めさせてミスを引き出した」。
本来の田形のテニスからすれば、この日はネットに出る頻度が少なく、消極的にも見えたが、自分から攻めるばかりが正解ではないと言わんばかりに、いやらしいボールで相手を崩して10-3で振り切った。
「去年優勝しているので、今年も勝ちたいとプレッシャーをかけた中で優勝でき、安心している」と田形。卒業後は就職する予定で、今年が本格的にプレーできるラストイヤーとなる。抱負を問うと「テニスを17年続けてきて現役最後の年なので、楽しんで終わりたい。緊張感とかも含めて、全部楽しもうと思います」。去年準優勝に終わり、何としても取りたいはずのインカレにも、気負わず臨むつもりだ。
白石光(早大)、佐藤南帆(慶大)、阿部宏美(筑波大)ら、インカレのワイルドカードを手にしている上位選手が欠場した今大会。男子シングルスは、その中にあって学生トップの実力を持つ田形諒平(筑波大4年)が、第1シードを守って大会2連覇を達成した。
決勝は第2シードの丹下将太(早大3年)との対戦。強力なフォアハンドを軸にした丹下の攻めを、田形は緩急織り交ぜたオールラウンドなプレーで受け止めた。第1セットはショットの引き出しの多さで丹下を揺さぶった田形が6-4で先取。第2セットは攻撃のギアを上げた丹下が6-3で奪い返し、がっぷり四つの戦いとなった。
しかしマッチタイブレークでは田形がうまさを見せる。「第2セットはリターンミスなどで簡単にポイントを与えていたので、自分からミスしない上で、相手の嫌がるプレーをしようと切り替えた。意識的に浅いボールを入れて、相手に攻めさせてミスを引き出した」。
本来の田形のテニスからすれば、この日はネットに出る頻度が少なく、消極的にも見えたが、自分から攻めるばかりが正解ではないと言わんばかりに、いやらしいボールで相手を崩して10-3で振り切った。
「去年優勝しているので、今年も勝ちたいとプレッシャーをかけた中で優勝でき、安心している」と田形。卒業後は就職する予定で、今年が本格的にプレーできるラストイヤーとなる。抱負を問うと「テニスを17年続けてきて現役最後の年なので、楽しんで終わりたい。緊張感とかも含めて、全部楽しもうと思います」。去年準優勝に終わり、何としても取りたいはずのインカレにも、気負わず臨むつもりだ。