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叔父で元コーチのトニ氏、ナダルのジョコビッチとのライバル関係に「もっとうまくやれたはず」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.06.22

トニ氏は、ジョコビッチとの対戦についてナダルが「失敗している」と認めている。(C)Getty Images

 男子テニス世界ランク3位のラファエル・ナダル(スペイン)の叔父で元コーチのトニ・ナダル氏は、ライバルであるノバク・ジョコビッチ(セルビア/1位)とナダルとの過去の戦いについて、「もっとうまくやれたはずだ」と明かしているようだ。

 両者は2006年の初対戦からこれまで58度対戦し、ナダルが28勝30敗と負け越している。先日の全仏オープン準決勝では、赤土の王者ことナダルが有利と目されていたが、ここ一番でハイレベルなプレーを見せたジョコビッチが4セットで勝利し、テニスファンを驚かせたことは記憶に新しい。

 地元スペインのメディア『laSexta』のインタビューに答えたトニ氏は、甥っ子がライバルであるジョコビッチとの対戦に「必要以上に失敗してしまった」とし、幼少期から2017年までコーチを務めた自身が「その責任を取らなければならない」とも語っている。

 また、「ジョコビッチや、フェデラーの他に、ケガも強敵だった」と、ナダルが長年に渡りケガに苦しめられていることを強調し、痛みの壁を乗り越えてなおプレーを続ける甥っ子に対し「時々、彼がどうやって全力でプレーしているのか疑問に思うことがあるんだ」と驚嘆の想いを明かした。
 
 6月初旬の全仏オープン中に35歳の誕生日を迎えたナダルだが、これから先のキャリアにそれほど長い道が残されているわけではないだろう。

 多くのファンが気になっているはずの引退時期について、ナダルと相談したことはあるのか問われたトニ氏は「彼がこの件についてアドバイスを必要としているとは思わない。きっと引退するしかないと思った時に引退するだろう」と語っている。

 ナダルは最近のSNSへの投稿で、ウインブルドンと東京オリンピックを欠場することを表明。過酷なクレーシーズンで疲弊した身体を休ませるようだが、具体的な復帰の時期については明かしていない。

構成●スマッシュ編集部

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