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海外テニス

【プロの観戦眼6】世界7位でまだ「発展途上」!ルブレフの展開力が開花する時を見よ~加藤季温<SMASH>

赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

2021.06.23

ルブレフの最大の武器は回り込みフォアハンドの逆クロス。右下は加藤季温プロ。写真:THE DIGEST写真部

ルブレフの最大の武器は回り込みフォアハンドの逆クロス。右下は加藤季温プロ。写真:THE DIGEST写真部

 このシリーズでは、多くのテニスの試合を見ているプロや解説者に、「この選手のここがすごい」という着眼点を教えてもらう。試合観戦をより楽しむためのヒントにしてほしい。

 第6回は加藤季温プロに話を聞いた。注目しているのは、昨年5大会で優勝し、トップ10入りを果たした23歳のアンドレイ・ルブレフ(ロシア)だ。

「あれだけ逃げずに打てる選手はそうはいません。特にフォアの逆クロスが魅力です。逆クロスに打ち続けてストレートに展開したり、クロスとストレートを交互に打つパターンでポイントを取ります。下がらず攻撃1本でいっているのは若い証拠です」

 ルブレフは攻撃力で世界7位にまで到達した。だからこそ、今後の成長次第では、「トップになれるポテンシャルがある」と加藤プロは考える。
 
「今は展開が単調です。バックハンドのクロスとストレートが効果的に打てるようになったら変わってきます。あともっとループを入れたり、つなげるボールを加えて変化を付けられるようになると違うでしょう。逃げではなく次のチャンスメイクのためのループだったり、相手にミスヒットさせる技術です」

 これらのショットの必要性が顕著に表れたのが、今年の全豪オープン準々決勝のダニール・メドベージェフ(ロシア)戦だ。接戦になるかと思われたが、結果はルブレフのストレート負け。2人の大きな差は、メドベージェフはバックハンドでしのいで、うまくコントロールできるという点だった。

 当然ルブレフ陣営も、プレーの幅を広げることは考えているだろう。「発展途上だから、見るのが楽しみ」だと言う加藤プロ。これからはルブレフがプレーに変化を加え始めたかに注目して見るのも面白そうだ。未来のナンバー1がどのように成長していくのかを、見続けるのは興味深い。

◆Andrey Rublev (RUS)/アンドレイ・ルブレフ(ロシア)
1997 年10 月20 日、ロシア生まれ、在住。188cm、75kg、右利き、両手BH。3歳でテニスを始める。父は元ボクサー、母と姉はテニスコーチ。16 歳で14 年全仏オープンJr. 優勝。17年にラッキールーザーからツアー初優勝、全米オープンベスト8。18 年に腰を疲労骨折、19年に手首を故障。20年にはツアー5勝を挙げ、21年にキャリアハイ7位。

取材・文●赤松恵珠子(スマッシュ編集部)

【連続写真】ルブレフの必殺ショット、思い切り打ち抜く回り込みフォアハンド
 

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