テニス四大大会「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート)では、大会3日目の現地6月30日に男子シングルス1回戦を実施。世界ランク53位の錦織圭(日清食品)が、同67位のアレクセイ・ポピリン(オーストラリア)に6-4、6-4、6-4のストレートで勝利した。
両者の対戦は今回が初めて。試合前には「サービスとフォアがすごい強烈なのでその武器をなるべく使わせないようにしたい」、「リターンが重要になって来るかなと思う」と語り、196cmと恵まれた体格を持つオーストラリアの若手を警戒していた。
このコメント通り、立ち上がりから堅実なリターンでポイントを重ねる錦織は、相手のダブルフォールトの助けもあってブレーク発進に成功。自身のサービスゲームでは、バウンドの低い芝の特性を生かしたフラットなショットを多用して相手の時間を奪いつつ、要点でサービスエースやネットプレーを決めてセットを先取した。
第2セットは、互いにほとんど隙を見せずサービスを守り、中盤まで拮抗した展開に。そんな中でも、意表を突くドロップショットで相手をネットにおびき寄せてからのパッシングショットなど、巧みなショットバリエーションを見せる錦織がストローク戦を優位に進める。
徐々にミスが減り始めプレーに積極性が出始めたポピリンに、第8ゲームで3度のブレークポイントを握られたが、ここを落ち着いたプレーで凌ぎ切った錦織。続くゲームでは逆に3連続のブレークチャンスをつかむと、ここを1本でものにしてそのまま第2セットも連取した。
第3セットでは、錦織のサービスの第6ゲームで0-40と大きなピンチを迎えながら、冷静なサービスの配球で再びこれを跳ね返して見せる。ここまで7本あったブレークポイントを1本も生かせず、フラストレーションから集中を乱すポピリンに対し、錦織が第9ゲームで値千金のブレーク。その後のサービング・フォー・ザ・マッチを危なげなくキープし、ウインブルドンでは9大会連続の2回戦進出を決めた。
また、錦織はこの勝利でグランドスラム通算100勝目と、記念すべき記録も達成している。次戦では第12シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/14位)とジョーダン・トンプソン(オーストラリア/78位)の勝者と対戦する。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】錦織圭、2021年シーズンの戦いぶりを厳選写真で特集!
両者の対戦は今回が初めて。試合前には「サービスとフォアがすごい強烈なのでその武器をなるべく使わせないようにしたい」、「リターンが重要になって来るかなと思う」と語り、196cmと恵まれた体格を持つオーストラリアの若手を警戒していた。
このコメント通り、立ち上がりから堅実なリターンでポイントを重ねる錦織は、相手のダブルフォールトの助けもあってブレーク発進に成功。自身のサービスゲームでは、バウンドの低い芝の特性を生かしたフラットなショットを多用して相手の時間を奪いつつ、要点でサービスエースやネットプレーを決めてセットを先取した。
第2セットは、互いにほとんど隙を見せずサービスを守り、中盤まで拮抗した展開に。そんな中でも、意表を突くドロップショットで相手をネットにおびき寄せてからのパッシングショットなど、巧みなショットバリエーションを見せる錦織がストローク戦を優位に進める。
徐々にミスが減り始めプレーに積極性が出始めたポピリンに、第8ゲームで3度のブレークポイントを握られたが、ここを落ち着いたプレーで凌ぎ切った錦織。続くゲームでは逆に3連続のブレークチャンスをつかむと、ここを1本でものにしてそのまま第2セットも連取した。
第3セットでは、錦織のサービスの第6ゲームで0-40と大きなピンチを迎えながら、冷静なサービスの配球で再びこれを跳ね返して見せる。ここまで7本あったブレークポイントを1本も生かせず、フラストレーションから集中を乱すポピリンに対し、錦織が第9ゲームで値千金のブレーク。その後のサービング・フォー・ザ・マッチを危なげなくキープし、ウインブルドンでは9大会連続の2回戦進出を決めた。
また、錦織はこの勝利でグランドスラム通算100勝目と、記念すべき記録も達成している。次戦では第12シードのキャスパー・ルード(ノルウェー/14位)とジョーダン・トンプソン(オーストラリア/78位)の勝者と対戦する。
構成●スマッシュ編集部
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