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グランドスラム通算100勝達成の錦織圭に海外メディアも賛辞「男子テニス界のエリートの1人」<SMASH>

中村光佑

2021.07.01

ポピリンにストレートで快勝し、グランドスラム通算100勝目を挙げた錦織圭。また1つ大きな栄誉を手にした。(C)Getty Images

 テニスの四大大会「ウインブルドン」(6月28日~7月11日/イギリス:ロンドン/グラスコート)は、現地6月30日に男子シングルス1回戦を実施。世界ランク53位の錦織圭が、同67位のアレクセイ・ポピリン(オーストラリア)を6-4、6-4、6-4のストレートで下し、同大会9度目の初戦突破を果たした。

 両者初の顔合わせとなったこの試合は、開始直後の第1ゲームから錦織がブレークに成功し、そのままリードを保って第1セットを先取。その後も落ち着いたプレーでポピリンに1度もブレークを許すことなく、1時間58分で2回戦へ駒を進めた。

 この勝利で錦織は日本人男子初のグランドスラム通算100勝を達成。記念すべき節目の記録を打ち立てた錦織に、海外メディアからも称賛の声が上がっている。

 スペインのテニス専門メディア「Punto de Break」は「ニシコリはもうグランドスラムで100勝を挙げている」という見出しで、「現役の選手でこの数字を達成したのはこれで12人目。錦織圭は21世紀の第1四半期における男子テニス界のエリートの1人である」と報道。
 
 さらに、ATP(男子プロテニス協会)の公式サイトも「ニシコリがグランドスラムで通算100勝を達成」と題し、「元世界ランキング4位の彼は、この試合で30本のウイナーを打ち、ポピリンのサービスゲームを3回ブレークして、2時間弱で勝利を収めた」と錦織の安定した試合運びを高く評価した。

 以前には「芝が嫌いというイメージは全くなくなった」と語り、キャリアのスタート当時から苦手としていたグラスコートでのパフォーマンスにも自信をのぞかせていた錦織。現地7月1日に行なわれる2回戦では、世界78位のジョーダン・トンプソン(オーストラリア)と対戦する。聖地ウインブルドンでは2018年、19年にベスト8入りを果たしているだけに、今大会でも上位進出を狙いたいところだ。次戦も錦織らしい攻めのテニスで勝利をつかんでほしい。

文●中村光佑

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