東京オリンピックテニス競技（７月24日～８月１日／東京：有明／ハードコート）では、７月31日に女子シングルス決勝戦が行なわれ、第９シードのベリンダ・ベンチッチ（スイス／世界12位）が、ノーシードのマルケタ・ボンドルソワ（チェコ／同42位）を７ー５、２ー６、６－３のフルセットで下し、見事金メダル獲得を果たした。

　過去の対戦成績はボンドルソワの１勝０敗。序盤からブレークを奪い合う形が続いた第１セットは、６－５で迎えた第12ゲームを、攻めのリターンでポイントを重ねたベンチッチがブレーク成功し、セットを先取する。

　しかし、第２セットはボンドルソワから早々にブレークを奪われて、追いつけないままセットオールに持ち込まれると、最終セットでも先にブレークを奪われてしまった。
  　そんな中でも、粘り強いプレーでチャンスを引き寄せたベンチッチが３つブレークに成功。１本返されて１ブレークアップの状態で迎えた、サービング・フォー・ザ・チャンピオンシップの第９ゲームでは、15ー40と劣勢に立たされたが、そこからポイント連取でデュースに持ち込む。

　最後は相手のショットがエンドラインラインを割り、試合開始から２時間30分で歓喜の瞬間を迎えた。

　明日にはビクトリア・ゴルビッチ（スイス）とのペアで女子ダブルス決勝戦にも登場するベンチッチ。単複二冠の偉業達成に向けて王手をかけている。

　この日のテニス競技では、この他に４種目で３位決定戦を実施。男子シングルスでパブロ・カレノブスタ（スペイン）、女子シングルスでエリーナ・スビトリーナ（ウクライナ）、女子ダブルスでL・ピゴシ／L・ステファニー（ブラジル）、ミックスダブルスでA・バーティー／J・ピアース（オーストラリア）が銅メダルを獲得している。

構成●スマッシュ編集部