東京オリンピックテニス競技（７月24日～８月１日／東京：有明／ハードコート）では、７月31日に男子シングルス３位決定戦を実施。第１シードのノバク・ジョコビッチ（セルビア／世界１位）は、第６シードのパブロ・カレノブスタ（スペイン／同11位）に４－６、７－６（６）、３－６のフルセットで敗退となった。

　今大会、非常に好調な勝ち上がりを見せ、自身初の金メダル獲得も間違いないと思われていたジョコビッチ。しかし、昨日の準決勝では第4シードのアレクサンダー・ズべレフ（ドイツ／５位）を相手に第１セットを先取しながら、「サーブが急激に悪化した」と突然の不調により、まさかの逆転負けを喫する。

　それでも「セルビアのためにメダルを獲得したい」と臨んだ３位決定戦の相手は、過去４勝１敗（１敗は昨年の全米オープンでの失格負け）と相性の良いカレノブスタだったが、ここでもサービスの調子を狂わせて第１セットを落とす。
  　第２セットは徐々にファーストサービスが決まり始め、苦戦しながらもタイブレークを制したが、波に乗ることはできないジョコビッチ。

　最終セットでは先にブレークを喫し、０－３とリードを許した時点で苛立ちからラケットをネットポールに叩きつけて破壊。そのまま最後までジョコビッチらしいプレーは戻らず、２時間47分で無念の敗退となった。

　また、この試合の後にはニーナ・ストヤノビッチ（セルビア）とのペアでミックスダブルス３位決定戦も予定されていたが、同ペアはこれを棄権。これにより、アシュリー・バーディー／ジョン・ピアース（オーストラリア）がミックスダブルスの銅メダルを獲得した。

　男子テニス史上初の『年間ゴールデンスラム』という偉業は叶わなかったジョコビッチ。気を取り直し、『年間グランドスラム』達成をかけた全米オープンに向けて、調子を取り戻していってほしい。

構成●スマッシュ編集部

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