男子テニスツアー「ウェスタン&サザン・オープン」(アメリカ:シンシナティ/8月15日~22日/ハード/ATP1000)は現地8月22日にシングルス決勝を実施。第3シードのアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/世界ランク5位)が第4シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア/7位)を6-2、6-3のストレートで破り、同大会初の優勝を飾った。
東京オリンピックで金メダルを獲得して以来、今大会が約3週間ぶりの公式戦となった24歳のズべレフ。これまでシンシナティ本戦では1度も勝利したことがなかったものの、初戦の2回戦から質の高いテニスを披露し、順当に決勝まで勝ち進んできた。
迎えたルブレフとの決勝でも序盤から持ち前の強烈なサービスと安定感のあるストロークで主導権を握り、幸先よく第1セットを先取。第2セットに入っても深いリターンから積極的に攻撃を仕掛け、3度のブレークに成功して勝利を収めた。
ドイツ人男子選手として1985年のボリス・ベッカー以来となるシンシナティ優勝を果たしたズべレフは試合後のオンコートインタビューで「とてもいい1週間だった。今日もいいプレーができたし、全米オープンに向けていい準備ができた」と喜びを表現。
その直後に行なわれた表彰式では11歳から互いに切磋琢磨してきたルブレフに対し、「彼とはジュニアの頃から一緒にプレーしてきたけど、「その頃僕は君にいつも負かされていたよね(笑)」とエピソードを交えながら、「今一緒に戦えることは信じられないしうれしいよ。これからもこういったシーンがたくさんあるといいね」と語りかけた。
一方、マスターズ初優勝を逃した23歳のルブレフは「この1週間に感謝している。また、キャリアで2回目の(マスターズ)決勝進出を果たせた」とした上で、「決勝戦は自分の思い通りにならなかったけど、今日のアレクサンダーは信じられないようなプレーをしていたよ」と勝者のズべレフを称えた。
今大会では世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア/25歳)、同3位のステファノス・チチパス(ギリシャ/23歳)もベスト4入りを果たし、次世代のトッププレーヤーが安定した強さを発揮した。8月30日から開幕する全米オープンでも若手の中から優勝者が現れるのか注目したいところだ。
文●中村光佑
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東京オリンピックで金メダルを獲得して以来、今大会が約3週間ぶりの公式戦となった24歳のズべレフ。これまでシンシナティ本戦では1度も勝利したことがなかったものの、初戦の2回戦から質の高いテニスを披露し、順当に決勝まで勝ち進んできた。
迎えたルブレフとの決勝でも序盤から持ち前の強烈なサービスと安定感のあるストロークで主導権を握り、幸先よく第1セットを先取。第2セットに入っても深いリターンから積極的に攻撃を仕掛け、3度のブレークに成功して勝利を収めた。
ドイツ人男子選手として1985年のボリス・ベッカー以来となるシンシナティ優勝を果たしたズべレフは試合後のオンコートインタビューで「とてもいい1週間だった。今日もいいプレーができたし、全米オープンに向けていい準備ができた」と喜びを表現。
その直後に行なわれた表彰式では11歳から互いに切磋琢磨してきたルブレフに対し、「彼とはジュニアの頃から一緒にプレーしてきたけど、「その頃僕は君にいつも負かされていたよね(笑)」とエピソードを交えながら、「今一緒に戦えることは信じられないしうれしいよ。これからもこういったシーンがたくさんあるといいね」と語りかけた。
一方、マスターズ初優勝を逃した23歳のルブレフは「この1週間に感謝している。また、キャリアで2回目の(マスターズ)決勝進出を果たせた」とした上で、「決勝戦は自分の思い通りにならなかったけど、今日のアレクサンダーは信じられないようなプレーをしていたよ」と勝者のズべレフを称えた。
今大会では世界2位のダニール・メドベージェフ(ロシア/25歳)、同3位のステファノス・チチパス(ギリシャ/23歳)もベスト4入りを果たし、次世代のトッププレーヤーが安定した強さを発揮した。8月30日から開幕する全米オープンでも若手の中から優勝者が現れるのか注目したいところだ。
文●中村光佑
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