男子テニス世界ランク4位のラファエル・ナダル(スペイン)が左足のケガにより、2021年シーズンを終了すると発表した。
今年6月の全仏オープンのシングルス準決勝で敗退後、左足のケガとメンタルの疲労のためにツアーを離脱していた35歳のナダルは、8月初旬のシティー・オープンで復帰。ところが、勝利した2回戦直後の記者会見で「正直なところ、足の痛みをもう少し軽くしたいんだ。それが真実だ」と、依然としてフィジカル面に不安を抱えていたことを明かし、同大会は3回戦でロイド・ハリス(46位/南アフリカ)にまさかの敗退を喫していた。
その翌週のトロントに第2シードとして出場を予定していたナダルだったが、「今の足の痛みではテニスを楽しめない」として、大会開幕直前に欠場を表明。現在開催中のシンシナティも出場を取りやめ、全米オープンについても不透明な状況が続いていた。
ナダルは日本時間8月20日に自身のSNSを更新。初めに「皆さんこんにちは」と挨拶した上で、「ファンの皆さんに2021年シーズンを終了しなければならないことを報告したいと思います。実は足のケガに非常に苦しんでいて、(回復に)時間を費やす必要があります」と発表した。
その左足のケガについては「実はこの(足の)ケガは2005年から抱えているもので、ここ最近はずっと、そのケガが自分のキャリアにおける成長を阻んできました」と説明。
続けて「陣営の皆や家族と話してこの決断を下しました。今はしっかりと回復をするためにその道(選択)に従うべきだと思っています。最終的に回復のための時間と、最近の自分の足の症状をよく理解するための何らかの変化が必要だという結論に至りました」とシーズン終了に至った経緯を明かした。
予想よりも左足の状態は深刻なようだが、そんな中でも「僕は可能な限り最高の形で回復するためのビジョンを持っていますし、足を回復させ、日々の努力を怠らないことで、カムバックを実現できると確信しています」と完全復活への意気込みを語ったナダル。
最後には日ごろから応援してくれているファンへ向けて感謝の言葉を綴った。
「この場で前もってお伝えしますが、さらにこのような厳しい状況が続く中で、僕にとって非常に重要な意味を持つ皆さんのご理解や日ごろのサポート、皆さんが僕に送ってくださる愛情に感謝しています」
約15年以上にわたって世界のトップシーンで走り続けてきただけに、すでに身体には相当の負担がかかっていたのだろう。いつの日か再び元気な姿でコートに帰ってこられるよう、無理することなくケガの治療に努めてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】クレーコートの絶対的覇者、“燃え盛る男”ラファエル・ナダルの「フレンチオープン2019」を振り返る!
今年6月の全仏オープンのシングルス準決勝で敗退後、左足のケガとメンタルの疲労のためにツアーを離脱していた35歳のナダルは、8月初旬のシティー・オープンで復帰。ところが、勝利した2回戦直後の記者会見で「正直なところ、足の痛みをもう少し軽くしたいんだ。それが真実だ」と、依然としてフィジカル面に不安を抱えていたことを明かし、同大会は3回戦でロイド・ハリス(46位/南アフリカ)にまさかの敗退を喫していた。
その翌週のトロントに第2シードとして出場を予定していたナダルだったが、「今の足の痛みではテニスを楽しめない」として、大会開幕直前に欠場を表明。現在開催中のシンシナティも出場を取りやめ、全米オープンについても不透明な状況が続いていた。
ナダルは日本時間8月20日に自身のSNSを更新。初めに「皆さんこんにちは」と挨拶した上で、「ファンの皆さんに2021年シーズンを終了しなければならないことを報告したいと思います。実は足のケガに非常に苦しんでいて、(回復に)時間を費やす必要があります」と発表した。
その左足のケガについては「実はこの(足の)ケガは2005年から抱えているもので、ここ最近はずっと、そのケガが自分のキャリアにおける成長を阻んできました」と説明。
続けて「陣営の皆や家族と話してこの決断を下しました。今はしっかりと回復をするためにその道(選択)に従うべきだと思っています。最終的に回復のための時間と、最近の自分の足の症状をよく理解するための何らかの変化が必要だという結論に至りました」とシーズン終了に至った経緯を明かした。
予想よりも左足の状態は深刻なようだが、そんな中でも「僕は可能な限り最高の形で回復するためのビジョンを持っていますし、足を回復させ、日々の努力を怠らないことで、カムバックを実現できると確信しています」と完全復活への意気込みを語ったナダル。
最後には日ごろから応援してくれているファンへ向けて感謝の言葉を綴った。
「この場で前もってお伝えしますが、さらにこのような厳しい状況が続く中で、僕にとって非常に重要な意味を持つ皆さんのご理解や日ごろのサポート、皆さんが僕に送ってくださる愛情に感謝しています」
約15年以上にわたって世界のトップシーンで走り続けてきただけに、すでに身体には相当の負担がかかっていたのだろう。いつの日か再び元気な姿でコートに帰ってこられるよう、無理することなくケガの治療に努めてもらいたい。
文●中村光佑
【PHOTO】クレーコートの絶対的覇者、“燃え盛る男”ラファエル・ナダルの「フレンチオープン2019」を振り返る!