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海外テニス

大坂なおみ、2時間39分の激闘の末にWTAファイナルズ初戦でクビトワに勝利

スマッシュ編集部

2019.10.27

アジアツアー2連勝で迎えたWTAファイナルズで大坂なおみが苦しみながらも白星スタートを切った。(C)GettyImages

アジアツアー2連勝で迎えたWTAファイナルズで大坂なおみが苦しみながらも白星スタートを切った。(C)GettyImages

 女子のトップ8選手によるプロテニスツアー最終戦「資生堂WTAファイナルズ深圳」(賞金総額1400万ドル)が1027日、中国・深圳(しんせん)で開幕。そのオープニングマッチに登場した大坂なおみ(世界3位)が、2時間39分にわたる激戦の末に、ペトラ・クビトワ(チェコ/6位)を7-6(1)、4-6、6-4で下して白星スタートを切った。

 大坂は第1セットの第1ゲームでいきなりサービスゲームを落とすという嫌なスタートを切るが、だからと言ってペースを乱すことはなく冷静にクビトワに対応。すると迎えた第8ゲーム、クビトワが立て続けにダブルフォールトを犯す乱気流に陥ると、その隙を見逃さずブレークバックに成功。タイブレークに持ち込まれながらも、大坂はここが潮目とばかりにギアを上げ、7-1で第1セットを取りきる。

 これで大坂が試合の流れをつかんだと思われたが、第2セットは互いにサービスをブレークし合う荒れた展開になり、そうした中で大坂のミスが少しずつ増えていく。得意のサービスも単発に終わり、ストローク戦ではコートを広く使いながら強打を放つサウスポーのクビトワに手を焼く。第10ゲームでは2本のノータッチエースを決めながらもデュースに持ち込まれブレークを許し、第2セットを失った。

  両者の戦いはこれが2度目。最初の戦いは今年の全豪オープン決勝。その際は大坂が第1セットを取るも、第2セットではクビトワに取り返され、ファイナルセットで振り切り勝利を手にした。そしてこの日の試合も、まるで全豪の一戦をトレースするような展開となった。
 
 クビトワのサービスで始まったファイナルセット、再びサービスの確率を落としていった相手の隙を見逃さず、大坂は第3ゲームでブレークに成功。そして相手がこの日9本目のダブルフォールトを犯した第7ゲームでもサービスをブレークして5-2とした。

 サービス・フォー・ザ・マッチで迎えた第8ゲームでは2度のマッチポイントを握りながらも決め切れなかったが、第
10ゲームのサービスゲームをきっちりキープして激戦に終止符を打った。


 女子のトップ8選手が「レッド」と「パープル」の2組に分かれ、ラウンドロビン(総当たり戦)を行ない、各組上位2名が準決勝に進む「資生堂WTAファイナルズ深圳」。「この大会に出られるということは、シーズンを通じて良いプレーができたことを証明するもの」と試合前に語っていた大坂は、2019年シーズン最後を飾る大会で確かな一歩を踏み出した。

資生堂WTAファイナルズ深圳/シングルス出場選手
◆レッドグループ
A・バーティー(オーストラリア/1位)
大坂なおみ(日本/3位)
P・クビトワ(チェコ/6位)
B・ベンチッチ(スイス/7位)

◆パープルグループ
Ka.プリスコワ(チェコ/2位))
B・アンドレスク(カナダ/4位)
S・ハレップ(ルーマニア/5位)
E・スビトリーナ(ウクライナ/8位)
※ランキングは20191021日現在

構成●スマッシュ編集部
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