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土居美咲が5年ぶりのグランドスラム本戦白星!西岡良仁、日比野菜緒は初戦突破ならず【全米オープン2日目】<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.09.01

土居美咲がサンダーズにストレート勝ち。2016年ウインブルドン以来の四大大会本戦勝利で、長いトンネルを抜け出した。(C)Getty Images

 現地8月31日、テニス四大大会の全米オープン(8月30日~9月12日/アメリカ・ニューヨーク/ハードコート/グランドスラム)は2日目、男女シングルス1回戦が行なわれた。日本勢では、錦織圭(世界ランク56位)がサルバトーレ・カルーゾ(イタリア/113位)に6-1、6-1、5-7、6-3で勝利した。

 ここでは他の日本選手たちの結果をお伝えする。土居美咲(97位)は、ストーム・サンダース(オーストラリア/133位)に7-6(3)、6-3でストレート勝ち。2016年ウインブルドン以来、グランドスラム本戦で白星がなかった彼女だが、約5年ぶりの勝利を手にした。

 第1セットは一時1-4とリードされる苦しい展開となった土居。しかし粘り強く追いついてタイブレークに持ち込むと、相手のダブルフォールトにも乗じて7-3で奪い取る。

 第2セットは、サービスに苦しむ相手に対してリターンからプレッシャーをかけた土居が主導権を握る。第4ゲームでブレークすると、ラリーでもポジションを上げて早いタイミングで攻め続け、試合時間1時間22分で相手を突き放した。

 土居は2回戦で第23シードのジェシカ・ペグラ(アメリカ/25位)と顔を合わせる。過去の対戦成績は土居の1勝4敗。
 
 今季3つのグランドスラムでいずれも2回戦に進んでいる日比野菜緒(72位)は、フィオナ・フェロ(フランス/74位)と対戦した。ともに攻守に長けたストローカーの2人だが、この日は日比野がミスを量産し、1-6、4-6で振り切られた。

 ウイナーの数はフェロ18本、日比野17本でほぼ互角だったが、アンフォーストエラーはフェロの9本に対し、日比野は22本。ラリーが続かず、リズムに乗れない彼女は、第1セットの第2、第6ゲームでサービスダウンを喫し、第2セットは1ブレークずつで4-4まで競り合ったものの、第9ゲームをブレークされて万事休した。試合時間は1時間8分。

 西岡良仁(69位)の相手は、元世界8位のジャック・ソック(アメリカ/184位)。今夏3度目の顔合わせで、棄権負けも含め連敗している西岡に雪辱の期待がかかったが、叶わなかった。

 西岡は前哨戦のシンシナティで右手首を痛め、全米の数日前までスライスしか打てない状態だった。第1セットは粘ってタイブレークまでキープし合い、ワンチャンスをモノにして奪うが、第2セット以降は両手バックを全力で打ち切れないハンディが徐々に影響し、7-6(5)、2-6、4-6、2-6で逆転負けした。試合時間は2時間52分。なお、西岡は今後帰国し、手首の治療に専念するという。

構成●スマッシュ編集部

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