東京五輪で獲得した銀メダルとリオ五輪で獲得した金メダルの両方を盗まれてしまったロシアの女子テニス選手エレーナ・ベスニナ。その2つのメダルが事件発生12日後に「チョコレート入りの箱に謝罪の手紙を添えた状態」で発見されたというニュースがロシア『タス通信』ほか複数のメディアで報じられた。
事件はベスニナ夫妻が外食に出かけた9月11日の夜に発生。窃盗団によって自宅金庫内にあった現金や貴金属のすべてが盗まれたほか、施設の子どもたちに見せるためにスポーツバッグに入れていた、東京五輪・混合ダブルスの銀メダルと、リオ五輪・女子ダブルスの金メダルがバッグごと持ち去られていたという。
ベスニナはダブルスのスペシャリストとして知られる名選手で、四大大会の女子ダブルスでは、全仏、ウインブルドン、全米の3大会で優勝しており、全豪でも2度の準優勝を誇る元世界1位。もちろん彼女にとって五輪のメダルも四大大会のトロフィーと同様に掛け替えのないない宝物で、それが同時に2つも盗まれたことでベスニナは失意の底に沈んでいた。
そんな血と汗の結晶ともいえるメダルが9月23日に発見されたというニュースが飛び込んできた。現地メディアによれば、メダルはベスニナの住むモスクワの郊外にある検問所に残されていたそうで「犯人は盗んだメダルがアスリートにとって重要なアイテムであることに気づき、チョコレートの入った箱に謝罪のメッセージを記して戻そうと考えたようだ」とする地方警察関係者のコメントを紹介している、
ただ、モスクワ警察の捜査官によれば「メダルは返還されたとしても一緒に盗まれた現金や貴金属は見つかっていないので捜査はこのまま続ける」としている。そのため証拠品でもあるメダルは警察に保管されたままのようで、9月27日時点でベスニナの元にはまだ届らえていないという。
こうした状況に対してベスニナは「盗難事件の捜査が忙しいためでしょうか、いまだに私は何も受け取っていないし、なんの確認もできていません」と不安を口にする。果たして思い出のメダルはいつ戻ってくるのか。今後の動向に注目したい。
構成●スマッシュ編集部
【PHOTO】東京五輪テニス競技のメダリストたち
事件はベスニナ夫妻が外食に出かけた9月11日の夜に発生。窃盗団によって自宅金庫内にあった現金や貴金属のすべてが盗まれたほか、施設の子どもたちに見せるためにスポーツバッグに入れていた、東京五輪・混合ダブルスの銀メダルと、リオ五輪・女子ダブルスの金メダルがバッグごと持ち去られていたという。
ベスニナはダブルスのスペシャリストとして知られる名選手で、四大大会の女子ダブルスでは、全仏、ウインブルドン、全米の3大会で優勝しており、全豪でも2度の準優勝を誇る元世界1位。もちろん彼女にとって五輪のメダルも四大大会のトロフィーと同様に掛け替えのないない宝物で、それが同時に2つも盗まれたことでベスニナは失意の底に沈んでいた。
そんな血と汗の結晶ともいえるメダルが9月23日に発見されたというニュースが飛び込んできた。現地メディアによれば、メダルはベスニナの住むモスクワの郊外にある検問所に残されていたそうで「犯人は盗んだメダルがアスリートにとって重要なアイテムであることに気づき、チョコレートの入った箱に謝罪のメッセージを記して戻そうと考えたようだ」とする地方警察関係者のコメントを紹介している、
ただ、モスクワ警察の捜査官によれば「メダルは返還されたとしても一緒に盗まれた現金や貴金属は見つかっていないので捜査はこのまま続ける」としている。そのため証拠品でもあるメダルは警察に保管されたままのようで、9月27日時点でベスニナの元にはまだ届らえていないという。
こうした状況に対してベスニナは「盗難事件の捜査が忙しいためでしょうか、いまだに私は何も受け取っていないし、なんの確認もできていません」と不安を口にする。果たして思い出のメダルはいつ戻ってくるのか。今後の動向に注目したい。
構成●スマッシュ編集部
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