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本玉真唯のツアー4強入りならずも「彼女のプレーは自信に満ちていた」と対戦相手の元女王ムグルサが称賛!<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.10.02

WTAツアーのグレード500以上で今季8強入りをしているのは本玉(写真)と大坂なおみだけ。まさに称賛に値する結果だ(写真は2020全日本選手権)。(C)Getty Images

 自身初となる女子テニスのWTAツアー本戦に出場し、ベスト8進出という大躍進を遂げた本玉真唯(200位/22歳)。現地10月1日に行なわれた注目の準々決勝では、元世界1位のガルビネ・ムグルサ(スペイン/9位)に敗れたとはいえ、下部大会では手にできない大きな収穫を得たようだ。

「シカゴ・フォール・テニス・クラシック」(9月27日~10月3日/アメリカ・シカゴ/ハードコート/WTA500)の予選を勝ち上がり、ツアーの本戦に初めて出場することになった本玉真唯は、それまではトップ100位以内の選手とは戦ったことがなかった、

 そんな本玉であったが、1回戦では元世界4位のキャロライン・ガルシア(59位/フランス)を冷静な試合運びで破り、2回戦は相手のケガで不戦勝。3回戦では今年の全米で世界1位を破ったシェルビー・ロジャース(43位/アメリカ)と対戦し、2時間33分にわたるフルセットの末に勝利していた。

 迎えた準々決勝。試合前日には「とてもびっくりしていますが、明日も思いっきり戦います」と語っていた本玉は、その言葉通り元女王ムグルサに対して臆することなく真っ向勝負を挑み、ラリー戦では互角の打ち合いを演じるなどスタンドの観衆を沸かせた。とはいえ自力で勝るムグルサに7度にわたりサービスをブレークされるなど徐々に差を広げられ、第1セットは3-6、第2セットは2-6で失いベスト8敗退となった。
 
 試合後ムグルサは「彼女(本玉)のことはあまり知らなかったのでタフな試合になった。彼女のプレーは自信に満ちていたと思う。2セットで試合を終わらせることができてよかった」とツアー初挑戦の本玉を称えた。

 一方、本玉は「負けてしまったのはとてもとてもとても悔しいですが、毎日信じられないくらい最高な経験ができて、充実した1週間になりました。このレベルで戦い続けたい!!!この経験を糧に、もっともっと上を目指して頑張ります。沢山のご声援本当にありがとうございました!すぐに次の大会が始まるので気を引き締めて戦います!」とコメント。目の前に広がりだした大きな世界に向けて、さらなる一歩を踏み出した。

 なお、本玉に勝利したムグルサは現地2日に開催される準決勝で、東京五輪の銀メダリストでもあるマルケタ・ボンドルソワ(41位/チェコ)と対戦することが決まっている。

構成●スマッシュ編集部

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