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錦織圭が今季好調の世界22位のエバンスに逆転負けを喫し、2回戦で姿を消す<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.10.10

ラリーでは相手を動かして主導権を握れていた錦織圭。(C)Getty Images+

男子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(10月7日~17日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)は、現地10月9日には男子シングルス2回戦が行なわれ、錦織圭が18シードのダニエル・エバンス(イギリス/世界ランク22位)に6-4、3-6、4-6で敗れて2回戦で姿を消した。

 対戦成績は錦織の3勝1敗で、直近の3試合に勝利している。しかし、エバンスは今季ツアー初優勝を果たしており、キャリアハイ22位にランクインするなど好調だ。錦織は、1回戦勝利後のオンコートインタビューでエバンスとの対戦について、「遅いコートの方が有利なのかなとは思う」とコメント。今大会の遅いサーフェスが有利に働くと考えているようだ。

 試合序盤は相手のサービスにタイミングが合わずにリターンで苦戦するものの、片手バックハンドでバックスライスが得意な相手に対してラリーでは主導権を握れている。第5ゲームでブレークした時は、次のゲームですぐにブレークバックされたが、第7ゲームをブレークした次のゲームはキープして5-3。

 第9ゲームの5本のセットポイントは取れなかったが、サービングフォーザセットでは、スライスサービスからフォアハンドで相手を動かしてボレーで決めるなど、錦織らしいプレーが続いて、良い状態で第1セットを締めた。
 
 第2セット序盤。自分のサービスゲーム0-30と劣勢となった場面で、33本続いたラリーを粘って1-1。しかし、サーブ&ボレーを多用して簡単にキープをするエバンスに対して、キープに苦しむ錦織は第6ゲームでとうとうブレークを許す。そのまま3-6でセットを失った。

 エバンスが右足のつま先のケアでメディカルタイムアウトを取り、少し時間が空いてファイナルセットがスタート。キープが続き3-2の場面で、今度は錦織が左足の指のケアでメディカルタイムアウトを取った。

 たんたんとプレーする錦織に対し、気合いでポイントを取っていくエバンス。錦織は少しづつボールがコートに入らなくなる場面が出てきて、3-4とリードを許す。そこから挽回できずに、2回戦敗退が決まった。

 勝ったエバンスは、3回戦で11シードのディエゴ・シュワルツマン(アルゼンチン/世界ランク15位)と対戦する。

 同時刻に行なわれていたダニエル太郎の2回戦は、16シードのライリー・オペルカ(アメリカ/世界ランク20位)に、5-7、3-6で敗れている。

構成●スマッシュ編集部

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