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大学王座の前回女子優勝校・筑波が出場を逃す。殊勲の早稲田と、慶應が関東の代表に決定<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.10.11

関東予選準決勝で敗れ、大学王座連覇の夢を絶たれた筑波大学(上)。早稲田大学(下)は2大会ぶりの王座出場を決めた。写真:スマッシュ編集部

 大学日本一を決める「全日本大学対抗テニス王座決定試合」が11月8日~12日、愛媛県総合運動公園で行なわれる。その関東地区予選である「王座出場校決定トーナメント」が現在開催されており、10月10日には女子準決勝を各大学コートで実施。前回(2019年)王座優勝校の筑波大学が早稲田大学に敗れ、早稲田と慶應義塾大学が王座への切符を手にした。

 例年は関東大学リーグ第1部の1、2位校が王座出場権を得るが、今年はコロナ禍の影響でリーグ戦が開催できず、急遽トーナメントを創設。決勝に進んだ2校が代表となるシステムを採っている。

 1回戦で早稲田は山梨学院大学を4-3で破り、この日の準決勝で第1シードの筑波に挑んだ。ダブルスを1勝1敗で分けた後、シングルスは筑波がS5、早稲田がS4、S2を取り先に王手を掛ける(女子は4勝した方が勝利)。残るS1とS3は共にフルセットのマッチタイブレークに入る大接戦。筑波はS1阿部宏美が勝って3勝3敗のタイに追いついたが、最後は早稲田のS3梶野桃子が照井妃奈を振り切り、2大会ぶりの王座出場を決めた。

 第2シードの慶應は、1回戦で亜細亜大学を破った明治大学を準決勝で迎え撃った。ユニバーシアード女王の佐藤南帆、インカレ女王の平田歩、関東学生女王の永田杏里、インカレ&関東学生準優勝の今田穂と揃えた慶應の布陣はまさに盤石。明治としては3試合でフルセットに持ち込む粘りを見せたが、白星を奪うまでには至らず、慶應が5-0(2試合は打ち切り)で突き放した。慶應は2大会連続の王座出場で、昭和41以来の優勝を狙う。
 
◆女子準決勝結果

○早稲田大学[4-3]筑波大学×
D1:×前田優歩/吉岡希紗[0-6 2-6]阿部/川出莉子○
D2:○石川琴実/神鳥[6-4 3-6 10-7]我那覇/照井×
S1:×神鳥舞[6-2 3-6 1-10]阿部宏美○
S2:○安藤優希[6-2 6-1]塚田結×
S3:○梶野桃子[3-6 7-6(7) 10-5]照井妃奈×
S4:○渡邉優夢[6-1 7-5]我那覇真子×
S5:×押川千夏[2-6 6-7(5)]西尾萌々子○

○慶應義塾大学[5-0]明治大学×
D1:○佐藤/永田[6-2 6-1]吉田(明)/稲葉×
D2:○平田/大川美佐[5-7 6-4 10-5]南口亜美/吉田(華)×
S1:佐藤南帆[6-2 2-0 打ち切り]吉田明日香
S2:○平田歩[6-2 6-4]稲葉あす果×
S3:○永田杏里[6-3 7-5]鈴木渚佐×
S4:○今田穂[4-6 6-0 11-9]竹本萌乃×
S5:堤華蓮[7-5 3-6 0-0 打ち切り]吉田華菜子

構成●スマッシュ編集部

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