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海外テニス

「賢いプレーだったと思う」元世界1位のマリーがアンダーサービスでエース!<SMASH >

スマッシュ編集部

2021.10.12

股関節の手術から復活途上のマリーは、身体を連戦に慣らす時期と決めて多くの大会に出場している。(C)Gatty Images

股関節の手術から復活途上のマリーは、身体を連戦に慣らす時期と決めて多くの大会に出場している。(C)Gatty Images

 元世界1位のアンディ・マリー(イギリス)が、インディアンウェルズ大会で、アンダーサービスを放ちエースを奪った。

 男子テニスツアー「BNPパリバ・オープン」(10月7日~17日/アメリカ:インディアンウェルズ/ハードコート/ATP1000)に現在34歳で121位のマリーは、主催者推薦で出場。2回戦では、18歳で38位のカルロス・アルカラス(スペイン)と対戦した。

 遅いサーフェスの影響もあり、見ごたえのある長いラリーが展開される。最初はリードしたマリーだったが、アルカラスのショットの鋭さが増し第1セットを5-7で奪われる。マリーは第2セット1-1のアドバンテージ・サーバーの場面で、ボールを数回地面に突いた後すぐに、アンダーサービスを放った。それがエースとなり2-1。流れをつかんだマリーが、5-7、6-3、6-2で、3時間4分に及ぶロングマッチを制した。

 試合後の会見でアンダーサービスについて、「ファーストサービス時の彼のリターンポジションが、試合序盤と第1セット終盤では変わっていた。彼はかなり後ろからリターンをするように変えたので、サービスでフリーポイントを取るのが難しくなった。彼が後ろに構えていて、自分にはプラスにならないのなら、もう1度彼を少し前に出すために、やってみようと思ったんだ」と、リターンポジションの変化が要因であったことを説明した。
 
 後方で構えていたアルカラスはまったく反応できず、アンダーサービスはエースになった。「エースになるとは思わなかった」とマリーは予想以上の効果に驚きつつ、「あそでリターンを構える相手には、賢いプレーだったと思う」と満足気だ。

 今までもアンダーサービスについては賛否両論あったが、マリーがツアーレベルの大会で初めて打ったことで、これから使う選手が増えてくるかもしれない。

 マリーの3回戦の相手は、世界4位のアレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)に決まっている。次戦について、「彼はウインブルドン後、オリンピックと全米オープンで活躍し、良い夏を過ごしている。簡単ではないけれど、彼とは過去に何度が良い試合をしている。本当に良いプレーをしなくては」。

 注目の試合は、現地10月12日の第3試合に組まれている。

構成●スマッシュ編集部

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