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国内テニス

全日本テニス選手権の前哨戦“みらいカップ2021”は今井慎太郎が制覇!「緊張感のある試合ができて良かった」<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.10.22

男子シングルスで入賞した3人。左から伊藤竜馬(準優勝)、今井慎太郎(優勝)、関口周一(3位)。写真=THE DIGEST写真部

男子シングルスで入賞した3人。左から伊藤竜馬(準優勝)、今井慎太郎(優勝)、関口周一(3位)。写真=THE DIGEST写真部

 今年も日本一を競う「全日本テニス選手権」が10月30日に開幕するが、これに先立って日本の精鋭たちが集まり「橋本総業みらいカップ2021」(10月18~21日/吉田記念テニス研修センター)で緊張感漂う真剣勝負を繰り広げた。

 コロナ禍により大会数が激減した今年のテニス界。とりわけ欧米地域から遠く離れるアジア圏の状況は深刻で、上部ツアーから下部大会に至るまでほとんどが開催されず、多くの日本人選手が活動しにくい状況に置かれている。

 そんな選手のために用意されたのが「橋本総業みらいカップ2021」である。男子大会のトーナメントディレクター増田健太郎氏は「全日本という大切な大会の前に、競り合いを経験したうえで本番を迎える。また、若い選手には上位選手との戦いを通して成長の糧にしてもらう。この大会はそういう趣旨で開催しています」と言う。

 そのため試合は所要時間の短い1セットマッチのトーナメント方式で行なわれ、本戦のほかにコンソレーション(初戦敗者による試合)を実施して様々な相手と数多く試合ができるようになっている。男子シングルスで優勝した今井慎太郎は、「全日本の前に緊張感のある試合ができて良かったし、いい形で次につながると思います」と感謝する。
 
 男子シングルスは32ドロー(32枠)、女子シングルスは16ドローで実施。優勝者には賞金10万円が贈られ、出場全選手に対して5万円の手当(新型コロナウイルス感染症対応支援金・給付金)が支給された。

 今大会のオーガナイザーで橋本総業ホールディングス「TEAM HAT」監督を務める杉山記一氏は、「自分たちだけで成長するのではなく、日本のテニス界全体を底上げしていきたい。そうした願いが我々の根底にあります」と思い語る。大会規模としてはコンパクトであるが、それでも「みらいカップ」は、“テニス界の大きな未来”をしっかりと見据えている。

【橋本総業みらいカップ2021入賞者】
■男子シングルス(10月20・21日開催)
優勝=今井慎太郎(イカイ)
準優勝=伊藤竜馬(橋本総業HD)
3位=関口周一(TEAM REC)

■女子シングルス(10月18・19日開催)
優勝=阿部宏美(筑波大学)
準優勝=瀬間詠里花(橋本総業HD)

構成●スマッシュ編集部

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