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国内テニス

現役プロ、西岡良仁主催のジュニア大会。全日本Jr.王者の松岡隼が制し、世界へ向けての資金援助をゲット!<SMASH>

スマッシュ編集部

2021.12.13

「Yoshi's CUP」を主催した西岡良仁(左)と参加選手たち。試合のみならず色々な経験を積めた。写真:長浜功明(Yoshi's CUP)

「Yoshi's CUP」を主催した西岡良仁(左)と参加選手たち。試合のみならず色々な経験を積めた。写真:長浜功明(Yoshi's CUP)

 日本男子テニス界のNo.2である現役プロ、西岡良仁がジュニア大会を主催――12月11日、12日に三重交通Gスポーツの杜 鈴鹿(三重県)で行なわれた「Yoshi's CUP」は、西岡が日本の未来を担うジュニアのために創設した大会だ。

「自分が現役として影響力を持ち合わせているうちに、次世代の選手が活躍するためのインフラを作りたい」との思いから、16歳以下のジュニア選手を集めて試合を行うとともに、世界に出ていくために必要な知識を教えるセミナーの開催、活躍した選手への活動資金の提供など、多方面からのサポートを盛り込んだ大会である。

 トーナメントには、全日本ジュニア16歳以下優勝の松岡隼(桜田倶楽部)、準優勝の眞田将吾(四日市工業高校)ら、この年代のトップ選手8名が全国から集結。開幕前日のセミナーに続いて、11日に4名ずつ2グループに分かれた予選リーグ、12日には決勝トーナメントと順位決定トーナメントが行なわれた。
 
 準決勝では、かつて荏原SSCで共に練習した松岡隼と三城貴雅(荏原SSC)が対戦し、第1シードの松岡が6−2で勝利。もう一方は唯一の中学生である富田悠太(チェリーTC)が大岐優斗(佐土原高校)を7−5で下し、決勝へ進んだ。

 決勝は、気合みなぎる松岡がスピードボールで攻め、富田がそれをスピンやフラット系など、ショットバリエーションを駆使してミスを誘うという展開。接戦を制したのは松岡で、7-5、6-4で頂点に立った。

「大会前からずっと優勝を狙っていたのでそれを達成できてうれしい。接戦になったら気持ちだと思っていたので、気持ちで引かないようにしました」と松岡。一方の富田は「レベルの高い人ばかりの大会で、準優勝でしたが本当にいい経験ができた」と、敗れたとはいえ大きな収穫を得たようだ。

 主催した西岡も「選手たちは色々な目的を持ってこの大会に臨んでくれたし、真面目に真剣に戦ってくれた。たくさんのことを得て帰ってくれるでしょうし、負けてしまった子もくじけずに、これを糧にして頑張ってほしい」とエールを送っていた。
 
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