海外テニス

フェデラーがラグビー南アフリカのオフィシャルSNSにお祝いのメッセージ。そこには深い縁が…

スマッシュ編集部

2019.11.05

父のロバートさん(左)と、母親のリナットさん(中央)。母は南アフリカ出身で、両親はヨハネスブルクで出会った。(C)Getty Images

 堅実な組織的なラグビーで、見事ワールドカップ優勝に輝いた南アフリカ。通称「スプリングボクス」と呼ばれているチームの公式SNSに、ロジャー・フェデラーが動画でメッセージを送った。

「おめでとうございます! ともに過ごして作り上げたチームの、最高の勝利ですね。私も試合を見て、ニュースもチェックし、応援していました。本当に、本当におめでとうございます。すぐにお会いしましょう! 皆さん本当に素晴らしかった!」

 短いメッセージではあるが、表情からは本当に優勝を喜んでいる姿が見てとれる。この投稿は「いいね」が2万人、再生回数は22万回を超えている。 

 決勝直後も「南アフリカやったね! ワールドカップチャンピオン、すごい! 信じられないほど幸せだ!」と自らのSNSでつぶやくなど、完全に"南ア推し"の様子だ。スイス出身のフェデラーがなぜここまで応援していたのか…。それには理由があった。
 フェデラーの母、リネットさんは、南アフリカの出身だ。
 
 スイス出身である父のロバートさんが化学系の実験助手として働いていた24歳の時、南アフリカ・ヨハネスブルクへの赴任が決まる。そこで販売員として働いていたのが、リネットさんだ。

 スポーツ好きのリネットさんは、赴任先のスイス・テニスクラブに所属するロバートさんに誘われ、テニスを楽しむようになり、良い関係を築き結婚へ至る。そしてスイスへ戻り、生まれたのがロジャーというわけだ。

 両親が出会い、愛を育んだ国とあっては、思い入れは相当なものだ。フェデラーは、来年2月7日、ケープタウンにてナダルとエキジビションマッチを開催する予定で、このチケット4万8000枚は、発売開始から10分もしないうちに完売したと言われている。ファンたちもプレーを心待ちにしているようだ。

 フェデラーにとって深い縁のある、南アフリカ。「すぐにお会いしましょう」という言葉が現実になる日が待ち遠しい。

構成●スマッシュ編集部
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