海外テニス

全豪オープン初戦に快勝したナダル。「どんどん良くなっている」と調子は上向き<SMASH>

中村光佑

2022.01.18

昨年の左足の故障から復活し、調子を上げている35歳のナダル。(C)Getty Images

 現地1月17日に開幕したテニス四大大会「全豪オープン」(1月17日~30日/オーストラリア・メルボルン/ハードコート/グランドスラム)は大会初日に男子シングルス1回戦が行なわれ、世界ランク5位のラファエル・ナダル(スペイン)が登場。同66位のマルコス・ギロン(アメリカ)に6-1、6-4、6-2で快勝し、同大会6年連続16度目の初戦突破を果たした。

 前哨戦のメルボルン大会(オーストラリア・メルボルン/ATP250)でツアー通算89度目の優勝を飾ったナダルはこの試合、序盤から持ち前の強烈なフォアハンドを軸に主導権を握り、2度のブレークを奪って第1セットを先取。第2セット以降も安定したプレーでギロンに1度もブレークを許さず、1時間49分で2回戦へ駒を進めた。

 2009年大会以来13年ぶりとなる全豪制覇へ向けて幸先の良いスタートを切ったナダルは試合後のオンコートインタビューでは左足のケガにより長期離脱を強いられた苦しい時期をこう振り返った。

「とてもチャレンジングだったね。このおよそ6カ月間だけでなく、大会から遠ざかっていたこともあり、タフな日々を送っていたよ。今でも疑心暗鬼な部分はある」
 
 それでも35歳のレジェンドは無事に全豪初戦を迎えられたことについて「でも、今僕はここにいるし、この素晴らしいスタジアムでプレーできたこと、オーストラリアに戻ってこられたことは、これ以上ない幸せだよ」と感慨深げに喜びを表現。

 続けて「(優勝した)前週の大会は、僕にとって重要な1週間だったね。どんどん(状態が)良くなっているんだ」とコンディションが上向いていることを明かした。

 次なる2回戦では世界126位のヤニック・ハンフマン(ドイツ)と対戦するナダル。男子テニス史上最多となるグランドスラム21度目の優勝とダブルグランドスラム(キャリアですべてのグランドスラムを2回以上制覇すること)の偉業達成へ向け、このまま突っ走ってほしい。

文●中村光佑

【連続写真】ヒジ主導でテイクバックしてパワーを生み出す、ナダルのフォアハンド
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【動画】全豪オープン1回戦、ナダル対ギロン戦のハイライト