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テニス界の超新星アルカラスが家族やチームとの関係を明かす「僕は車を買う許可を得るのに両親と戦っている」<SMASH>

中村光佑

2022.05.01

18歳のアルカラスは今季すでに3勝を挙げ、9位にまでランキングを挙げている。(C)Getty Images

 今年3月の「マイアミ・オープン」で四大大会に次ぐマスターズ1000初優勝を飾り、前週の「バルセロナ・オープン」でもタイトルを獲得。今季だけでもツアー3勝を挙げているのが、18歳のカルロス・アルカラス(スペイン/世界ランク9位)だ。

 4月25日に発表された最新の世界ランキングでは自身初のトップ10入りも果たしたアルカラス。このヤングスターの凄まじい成長ぶりはレジェンドたちも舌を巻くほどだ。そんな男子テニス界の超新星は今週放送された母国スペインのテレビ番組『El Hormiguero』に特別ゲストとして出演した。

 まだまだあどけなさの残る18歳はすでに数々の輝かしい記録を樹立し続けているにもかかわらず、「周りのみんなには自分が有名人だとは思っていないと伝えている。彼らが僕を認めてくれた時、僕はそれを自然に受け止めるんだ」と謙虚な心を持つことを忘れないように自分に言い聞かせているという。

 出場する多くの大会で安定して勝利を積み重ねているが、「もちろん両親がお金を管理していて、ゴルフクラブのような比較的小さなものを購入する際には、両親の許可は求めなくてもいいけど。車を買うとなるとそうはいかない」と、とくに私生活に変化はないようだ。
 
 そして「僕は車を買う許可を得るのに両親と戦っているわけだよ」とジョークも交えながら、「父は厳しいんだけど、母は父ほど厳しくないから、外出やそういった類のことは母に言っている。時間がない時も、いつも『遅刻するな』と言われるんだ」と笑顔で語った。

 そんな家族と「かなり仲良くやっている」というアルカラスは2019年からコーチとして自身を支え続けてくれている元世界ランク1位のファン・カルロス・フェレーロ氏や現在のチームメンバーにも言及。「以前は僕が超面倒くさがりだったからファン・カルロスも大変だと思っていたみたいだよ。(確かに)最初の頃は大変だったね」と明かしつつも、感謝の言葉を口にした。

「チームは悪いということもちゃんと言ってくれる存在で、たとえそれが僕をいらつかせたとしても、僕にとってはそれが一番良いことなんだ」

 間もなく開幕する「マドリード・オープン」(5月1日~8日/スペイン:マドリード/クレーコート/ATP1000)では第7シードで出場するアルカラス。シングルス初戦となる2回戦ではニコロズ・バシラシビリ(ジョージア/20位)とファビオ・フォニーニ(イタリア/50位)による1回戦の勝者と対戦する。

文●中村光佑

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