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全仏で初のグランドスラム制覇を狙う“俊英”アルカラス。1年前とは「別人になった」と大きな成長に自信<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.05.22

全仏オープン会場で調整を行なうアルカラス。(C)Getty images

 今季ここまで目まぐるしい活躍を続けているカルロス・アルカラス(スペイン/世界6位)が、開幕目前の全仏オープン(5月22日~6月5日/フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)への抱負を語った。

 海外メディア『EURO Sport』によると、5月5日に19歳の誕生日を迎えたばかりの俊英は、3回戦敗退に終わった昨年の全仏オープン時と比べて、自身のプレーレベルが「別人になった」と感じているようだ。

「昨シーズンはまだ成長するための、経験を積むための時間だった。あの時から僕は大きく成長したと思うし、まったく別のプレーヤーになったと思うよ」

 2020年のツアーデビュー以降、近い将来の大躍進を十分に予感させていたアルカラス。今シーズンがその時なのだろう。全豪オープンこそ3回戦でマッテオ・ベレッティーニ(イタリア/当時世界7位)に激闘の末敗れたが、マイアミでトップ10選手を2人破ってマスターズ初制覇を成し遂げる。
 
 さらに5月頭のマドリードでは、準々決勝でラファエル・ナダル(スペイン/当時世界4位)、準決勝でノバク・ジョコビッチ(セルビア/同1位)、決勝でアレクサンダー・ズべレフ(ドイツ/同3位)を下すという、これ以上ない内容で早々にマスターズ2勝目を挙げて見せた。

 アルカラスは、さらなる目標のグランドスラム制覇に向けて、今回の全仏オープンが大きなチャンスだと感じているようだ。「今年は自分のベストシーズンになると思うから、ここで良い結果を出したい。自分にプレッシャーをかけ過ぎないようにして、今やっているようなプレーを続けたいね」と明かした。

 初戦の相手はラッキールーザーのホアン・イグナシオ・ロンデロ(アルゼンチン/世界141位)。試合は現地22日のセンターコート第4試合に組まれている。トップ10として迎える初のグランドスラムで、彼がどのようなプレーを見せてくれるのか注目したい。

構成●スマッシュ編集部

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