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海外テニス

子どもを泣かせた女子選手の“ラケット投げつけ”に米有名コーチが苦言! 罰金1万ドルは「またしても驚くほど軽い」

THE DIGEST編集部

2022.05.29

ベスト16に駒を進めているベグだが、2回戦での一件には厳しい声が多く寄せられている。(C)Getty Images

ベスト16に駒を進めているベグだが、2回戦での一件には厳しい声が多く寄せられている。(C)Getty Images

 折り返しを迎えるテニスの四大大会「全仏オープン」(フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)だが、女子シングルス2回戦で起きたアクシデントが波紋を広げている。

【動画】悔しさでラケットを投げつけたベグ、子どもをかすめた決定的シーンをチェック

 現地時間5月26日、世界ランク63位のイリーナ・ベグ(ルーマニア)が、第30シードのエカテリーナ・アレクサンドロワ(ロシア/31位)と対戦。そのファイナルセット途中、プレーがうまくいかない苛立ちからラケットを投げると、それがベンチで跳ね、観客席の子どもをかすめてしまったのだ。

 スポーツマンシップに反する行為として警告を受けながらも、失格にならなかったベグは、フルセットで試合に勝利。後にお詫びとして、泣き出してしまったその子どもと写真撮影し、記者会見でも「私にとって恥ずかしい瞬間だった。ただただ謝りたい」と今回の一件を謝罪している。

 27日には、ベグの危険行為を受けたフランステニス連盟が、1万ドル(約127万円)の罰金を科すと発表した。しかしながら、かつて錦織圭(フリー)らを指導していた有名コーチのブラッド・ギルバート氏(アメリカ)は、「またしても驚くほど軽い罰金だ」と公式ツイッターで反応している。

 加えて、3月の男子テニスツアー「マイアミ・オープン」でラケットを投げつけ、ボールボーイに当てかけたジェンソン・ブルックスビー(アメリカ/39位)の例を並べつつ、「その場で失格にならないのは、本当にラッキーだ」と皮肉交じりにコメント。頻発する選手の問題行動に懸念を隠せないようだ。

 先月には、ATP(男子プロテニス協会)会長のアンドレア・ガウデンツィ氏が、こうした行為に対する行動規定の見直しに踏み切る意向を示すなど、問題解決に向けた動きも見られているテニス界。はたして今後、どのような対策が取られていくのだろうか――。

構成●THE DIGEST編集部

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