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海外テニス

「怪我より痛い」全仏で途中棄権の地元選手がブーイングに不満! 欧州メディアも観客に「ナンセンスだ」との指摘

THE DIGEST編集部

2022.05.29

女子シングルスの地元勢で唯一勝ち残っていたコルネだが、無念の途中棄権を余儀なくされた。(C)Getty Images

女子シングルスの地元勢で唯一勝ち残っていたコルネだが、無念の途中棄権を余儀なくされた。(C)Getty Images

 観客から地元選手への容赦ない仕打ちに反発の声が高まっている。

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 現地5月28日、テニスの四大大会「全仏オープン」(フランス:パリ/クレーコート/グランドスラム)は、女子シングルス3回戦を実施。アリゼ・コルネ(フランス/40位)は、ゼン・チンウェン(中国/74位)と対戦し、0ー6、0ー3となった場面で、左太ももの負傷を理由に途中棄権した。

 2回戦で2017年大会女王のエレナ・オスタペンコ(ラトビア/13位)を下すなど、地元大会で勢いに乗っていたコルネだが、両足にテーピングを巻いて臨んだ3回戦は、序盤から思うようにプレーできなかった。そして途中棄権を決断し、対戦相手と握手した際、観客席からはブーイングが巻き起こったのだ。

 欧州放送局『Eurosport』によると、同試合の解説を務めていたジョー・デュリー氏は、「彼女はベストを尽くした。どれだけ苦しんでいたかはわかるだろう」とコルネを擁護し、コメンテーターのサイモン・リード氏も、「彼女にブーイングするのはナンセンスだ」と指摘していたという。

 さらに、敗戦後の記者会見に登場したコルネ本人は、「怪我そのものより痛い」とコメント。「騒いでいたのは、スタジアムにいたほんの一握りかもしれない」と冷静に話しつつ、「長年にわたってコートでやってきたことを考えると、本当にやりきれない」と正直な心境を明かしていた。

 一方、勝利した19歳のゼン・チンウェンは、全仏初出場にしていきなりの16強進出。4回戦では、ツアー連勝記録を「31」に伸ばした第1シードのイガ・シフィオンテク(ポーランド/1位)と対戦する。

構成●THE DIGEST編集部

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