海外テニス

練習するティームのうめき声を近隣住民がAV撮影と勘違い。警察が駆けつける騒ぎに「僕の裸が美しいからだろう」<SMASH>

中村光佑

2022.06.18

確かにティームといえば大きなうめき声を発する。それがとんだ誤解を呼び、警察に通報される事態に…。(C)Getty Images

 右手首のケガからの完全復活を目指す男子テニス元世界ランク3位のドミニク・ティーム(オーストリア/現352位)。芝シーズンに入ってからはコンディション不良を理由に大会には出場しておらず、現在は故郷オーストリアでトレーニングを積んでいる。そんな彼がコートでの練習中に警察の取り調べを受けるというハプニングが発生した。南米大手ニュースメディア『Infobae』が報じている。

 同メディアによると現地6月16日に拠点としているオーストリア・トライスキルヘンのコートで練習を行なったティームは、ショットを打つ際に大きなうめき声を発していたようだが、その声を聞いた近隣住民から「誰かがアダルトビデオを撮影しているのではないか」と苦情が入ったという。

 これを受けて現場へ向かった警察は直ちに撮影を中止させようとしたが、無論そこにはAVを撮影するためのセットは何もなかった。そして練習会場の責任者に連絡が行き、オーストリアテニス連盟のバーバラ・ムーア会長が警察に釈明する事態にまで発展。結局はその住民の勘違いだったことが判明し、ティームは事なきを得た。
 
 その後ティームはオーストリアのラジオ番組『O3 Radio』の取材に応じ、一連のハプニングについて「今に始まったことではない。というのも、僕はトレーニング中に大声を出したり、変な声を出したりすることがあるんだ」とコメント。

 また「上半身裸で練習していたんだ」と当時の状況を説明した28歳は、「誰かが僕の身体が美しいものだからAVを撮影していると思ったんだろう」とジョークも交えながら笑顔で語った。

 なおティームは出場を予定していた今月末開幕の「ウインブルドン」(6月27日~7月10日/イギリス・ロンドン/芝/グランドスラム)の欠場を表明。スペインのテニス専門メディア『Punto de Break』によると、次戦は母国開催のチャレンジャー大会「ザルツブルク・オープン」(7月4日~10日/オーストリア・ザルツブルク/クレーコート)への参戦を検討しているという。

文●中村光佑

【PHOTO】なかなか見られないトッププロの練習やテニス教室の様子。ティームの"美しい?"裸も