海外テニス

テニス元世界1位のマリーが「コーチをしたい若手4選手」と「コーチをしたい理由」を告白!<SMASH>

中村光佑

2022.07.15

今年で35歳を迎えた元1位のアンディ・マレーが自身の経験を踏まえたうえで指導をしてみたい4選手について語った。(C)Getty Images

 グランドスラムで3度の優勝を誇る男子テニス元世界ランク1位のアンディ・マリー(イギリス/現52位)が、現在出場中の男子テニスツアー「ホールオブフェイム・オープン」(7月11日~17日/アメリカ:ニューポート/グラスコート/ATP250)でATPのインタビューに応じ、「コーチをやってみたい現役選手」について語った。

 かねてから自身のセカンドキャリアについて「将来的には後進の育成に携わりたい」と話していたマリー。男子では凄まじい勢いで進化を続けるカルロス・アルカラス(スペイン/6位/19歳)、昨年6月の全仏オープンで準優勝を収めたステファノス・チチパス(ギリシャ/4位/23歳)、そしてイギリス男子テニス界の期待の若手として注目を集めるジャック・ドレイパー(89位/20歳)の指導に興味を示しているという。

 一方、女子では昨年9月の全米オープンで当時18歳にしてグランドスラム初優勝を飾った同郷のヤングスター、エマ・ラドゥカヌ(10位/19歳)の名を挙げた。

 上記4人を指導してみたいと考える理由については「彼らは一生懸命で、このスポーツを愛しているように見える。アルカラスとチチパスは、まだグランドスラムで優勝したことがない」と語った。

 さらにマリーはコーチとして第2の人生を歩んだ場合、自身に師事する選手へどういったことを教えたいのかについて、これまでのツアーでの経験を踏まえたうえでこう説明している。
 
「僕が学んだ最大の教訓は、トップの位置に君臨することを楽しむのは大切だけど、数日後に出場したトーナメントで、過信したりすることも多いということだ。数日で簡単に負けてしまうこともあるから、平常心でいるようにしなければならない。ポジティブで建設的な方法を用いて、負けに対処することを学ばなければならない」

 またこれまでに数多くの輝かしい功績を残してきたマリーでさえも「振り返ってみれば違う決断を下すべきだった思う場面がたくさんある」のだそうだ。そういった教訓を伝えたいという気持ちが「選手の指導に携わってみたいと思う理由の1つになっている」と明かした。

 なお、ニューポート大会に第6シードで出場しているマリーは現地7月13日に行なわれたシングルス2回戦でマックス・パーセル(オーストラリア/202位)を4-6、6-2、6-1の逆転で下し、ベスト8進出を決めた。今年1月の「シドニー・テニス・クラシック」(オーストラリア:シドニー/ハードコート/ATP250)以来約半年ぶりのツアー4強入りを懸け、準々決勝では第3シードのアレクサンダー・ブブリク(カザフスタン/42位)と対戦する。

文●中村光佑

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