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元世界70位の尾﨑里紗が今シーズンでの引退を発表「プロとして見た景色はとても素晴らしいもの」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.08.17

スピンがかかったダイナミックなフォアハンドを武器に世界を転戦してきた尾﨑里紗。写真提供=株式会社グラムスリー

 女子テニス世界ランク70位を記録した尾﨑里紗(江崎グリコ所属)が、マネジメント会社を通して、今シーズンを最後に引退することを発表した。

「応援して下さっている皆様。私、尾﨑里紗は今シーズンをもちまして現役を引退することを決意いたしました。

 8歳からテニスを始め17歳でプロになり、小さい頃からの目標であったトップ100位、そしてグランドスラムに出場できました。これまでのテニス人生の中で苦労したことも数え切れないほどありましたが、それ以上に大きな喜びもたくさんあり、テニスを通してしてきた経験は私にとって人生の財産です。

 ここ数年は怪我やコロナ禍の影響もあって今後の自分の人生について考える時間が増えました。プロとして見た景色はとても素晴らしいものでしたが、テニス選手以外の人生も歩んでみたいと思うようになり引退を決断した次第です。
 
 幸せなテニス人生を過ごし、今まで続けてこられたのは、支えてくださったスポンサー様、家族、そしていつも応援してくださっていたファンの皆様のおかげです。心から感謝を申し上げます。

 今後出場する大会は未定ですが、残り少ない現役生活を全力で過ごしていきたいと思っていますので、暖かく見守って頂けたら嬉しいです。尾﨑里紗」

 尾﨑はトップジュニアとして活躍後に2012年2月にプロ転向。川原努コーチとの二人三脚でツアーを転戦し、2017年にはグランドスラムに次ぐグレードの大会であるマイアミオープンで予選を突破して4回戦に進出。キャリアハイ70位にランクインした(4月24日付)。全グランドスラムで本戦に出場し、全米オープンでは勝利を挙げている。

 威力のあるフォアハンドが得意ショットだったが、スライスもプレースタイルに加えるなど、工夫を続けていた。最近は大会に出場しておらず心配されたが、現役最後の日まで頑張ってほしい。

構成●スマッシュ編集部

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