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19歳アルカラスが全米オープン決勝進出!初優勝&最年少ナンバー1へ向けて王手「自分の持っている力を出し切る」<SMASH>

スマッシュ編集部

2022.09.10

逆転勝利で決勝進出を果たしたアルカラスは現地11日に行なわれる大一番でグランドスラム初タイトルと最年少ナンバー1に挑む。(C)Getty Images

 男子テニス界の超新星として注目される19歳のカルロス・アルカラス(スペイン/世界4位)が現地9月9日、グランドスラム大会の「全米オープン」男子シングルス準決勝に登場。ファイナルセットにもつれ込む接戦の末にフランシス・ティアフォー(アメリカ/26位)を逆転で下して決勝進出を決めた。

 アルカラスがグランドスラム決勝へ進出するのはこれが初めて。すでに決勝進出を決めているキャスパー・ルード(ノルウェー/7位)との大一番に勝てば、グランドスラム初タイトルに加えて、大会後には史上最年少で世界ランキング1位の称号も手に入れることになる。

 注目の準決勝。アルカラスは、タイブレークの末に第1セットを落とすも、第2・3セットを6-3、6-1と奪い返し逆転に成功。だが迎えた第4セットは一時5-4とリードしたものの、粘るティアフォーからあと1本が奪えず。タイブレークに突入すると、これを5-7で落としセットカウントをイーブンに戻される。
 
 運命のファイナルセット。アルカラスは第1ゲームでティアフォーのサービスブレークに成功。第4ゲームではブレークを許すも、第5ゲームですかさずブレークバックしてポイントリード。5-3迎えた第9ゲームで再びティアフォーのサービスをブレークして6-3。アルカラスが4時間19分に及んだ激闘を制した。

 試合後、「グランドスラムの準決勝では全てを出し切らなければならないんだ。5時間、6時間戦おうが関係ないよ」と語るアルカラスは、「大きなものを目指して戦えるなんて素晴らしいことだ」と目を輝かせる。

 遂に頂点まであと一歩までたどり着いたアルカラス。現地11日の決勝で勝利すれば1990年にピート・サンプラス(アメリカ)が全米で達成した19歳28日に次ぐ10代チャンピオンとなり、大会終了後には2001年にレイトン・ヒューイット(オーストラリア)が記録した20歳8カ月28日で達成した最年少世界ランキング1位も更新することになる。

 決勝の相手ルードは今年の全仏オープン準優勝者。「自分の持っている力を全て出し切るつもりです。緊張もあるでしょうが、本当に嬉しいですし、楽しみたいと思います」と語る19歳。ちなみにルードとの通算戦績は2戦2勝となっている。

構成●スマッシュ編集部

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