テニスラケットのカタログを見ると、フレームの特性を示すために長さ・重さ・フレーム厚・バランスなどの「スペックデータ」が表示されています。長さや重さは直感的にわかるでしょうが、「バランス」って何?
カタログ上の「バランス」とは「静的バランス」のことです。ラケットを置いた状態で、フレームの先端からグリップまででバランスが取れるポイントを測り、その位置がグリップエンドから何ミリかで表示されます。フレーム形状に自由度がなかったウッドラケット時代は、この数値だけで扱いやすさの想像がついたものです。
ところが20年ほど前から「実はスイングウェイトが重要だ」と言われるようになりました。ラケットの素材であるカーボンの品質が上がってフレーム成型の自由度が増したため、様々な重量配分が可能になり、同じ全体重量であっても振りやすさのバリエーションが生まれるようになったからです。
添付した「図1」を見てください。これはラケットの先端からグリップまでを表したイラストで、厚さは重量配分を示します。つまり1は先端とグリップ近くに重量が配分され、2は中央部に集中しているということです。
1、2、3とも同じ全体重量で、バランスも全て真ん中(イーブンバランス)で釣り合っており、スペック上は全く同じ。でもスイングの振り始めやすさはまるで異なり、軽く振り出せる順に「2>3>1」となります。
また、スイングし始めるのに力は必要だけど、振り出してしまえばボールへ伝わるパワーが大きくなる順に「1>3>2」となります。これが「スイングウェイト」で、スイングし始めやすさを示しており、数値が小さいほど振り出しやすく、大きくなるほど打球にパワーが乗るということなのです。
皆さんは「重さ」「バランス」「スイングウェイト」で一番重要なのはどれだと思いますか? ラケットは「使ってナンボ」ですから、実際に使ってみた時の振りやすさと、それがボールに伝えるパワーの大きさを明確に示してくれるスイングウェイトは、そのモデルの特性を知るうえで一番のヒントになると思います。
カタログ上の「バランス」とは「静的バランス」のことです。ラケットを置いた状態で、フレームの先端からグリップまででバランスが取れるポイントを測り、その位置がグリップエンドから何ミリかで表示されます。フレーム形状に自由度がなかったウッドラケット時代は、この数値だけで扱いやすさの想像がついたものです。
ところが20年ほど前から「実はスイングウェイトが重要だ」と言われるようになりました。ラケットの素材であるカーボンの品質が上がってフレーム成型の自由度が増したため、様々な重量配分が可能になり、同じ全体重量であっても振りやすさのバリエーションが生まれるようになったからです。
添付した「図1」を見てください。これはラケットの先端からグリップまでを表したイラストで、厚さは重量配分を示します。つまり1は先端とグリップ近くに重量が配分され、2は中央部に集中しているということです。
1、2、3とも同じ全体重量で、バランスも全て真ん中(イーブンバランス)で釣り合っており、スペック上は全く同じ。でもスイングの振り始めやすさはまるで異なり、軽く振り出せる順に「2>3>1」となります。
また、スイングし始めるのに力は必要だけど、振り出してしまえばボールへ伝わるパワーが大きくなる順に「1>3>2」となります。これが「スイングウェイト」で、スイングし始めやすさを示しており、数値が小さいほど振り出しやすく、大きくなるほど打球にパワーが乗るということなのです。
皆さんは「重さ」「バランス」「スイングウェイト」で一番重要なのはどれだと思いますか? ラケットは「使ってナンボ」ですから、実際に使ってみた時の振りやすさと、それがボールに伝えるパワーの大きさを明確に示してくれるスイングウェイトは、そのモデルの特性を知るうえで一番のヒントになると思います。